ワケが9個 ページ10
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いつも通りカナ兄と保育園へと花音を送った後、私達は生徒会室の扉を開けた。
今日は集会だから早く来た。
ガチャ...
『おはよー。皆。』
挨拶をすると、昴達も返してきた。
『皆早いねー。私達が1番最後みたい、カナ兄。』
奏「そうみたいだな〜。」
その後、私達は集会ですることの打ち合わせをした。
打ち合わせ...と言っても、瞳が副会長になったとどう言うかってことについてだけど、
上手く言わないと瞳に何か仕出かす人が出てくるかもしれないから。
陽平「じゃあ、話もまとまったことだし、体育館に行こうか。」
私達は緩くはーいと言った。
あ、私達と言っても私とカナ兄と優斗だけど。
優斗「ねぇAちゃん。」
『ん?なに?』
優斗「今日さー、僕達出番ないよねー。いまさらだけどさー。」
『...本当に今更だね。仕方ないでしょ。今日の主役は昴と瞳なんだから。』
私がそう言うと、優斗はそっかーと言った。
私達が体育館に着いてすることは1つ。
...椅子に座ること。
昴だけは立ってるけど。
私達が体育館に入ると、生徒達が騒ぎ出す。
毎度のことだけど喉かれないのかな...
「わぁぁぁっ!」
「暁せんぱーいっ!」
「カッコイー!」
カチッ...
あんなに騒いでいた生徒達も、昴がマイクをonにすると、静かになる。
皆が昴の一挙手に集中する。カリスマとは昴のことだと私は思う。
誰もが昴の言葉を聞き逃すまいと静まる。
昴「____1年の華月 瞳が俺の女になった。
誰も手ぇ出すんじゃねぇぞ。男も...女もだ。」
女子生徒達が「いやー!」とか、「暁せんぱーい!!!」などを言う。
中には「Aさんはどうなるんですか!?」という声も。
...いや、私はどうにもならないし。
別に昴のこと好きなわけじゃないのに。
昴「よく顔覚えとけ、そこの黒髪の女だ。話はそれだけだ、解散。」
ざわっ!
瞳が何かを訴えるようにこっちを見てきたが、昴は瞳の驚いている顔を見てフッと笑っていた。
『うわ...、私だったら嫌だな。あんなに視線集めんの。』
綾「何言ってんだよ。お前いつも視線集めてんぞ?」
『............。』
____マジか。
私が1人ショックを受けていると、昴が私達がいる方へ歩いてきて一言言った。
昴「生徒会室に行くぞ。きっと瞳が来るはずだ。」
そりゃそうだよね。
急に呼び出されて皆の前で宣言されたんだから。
私達は生徒会室へと向かった。
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作者名:小林 | 作成日時:2018年10月20日 14時