ワケが8個 ページ9
瞳「ごめんなさい......。謝って済む問題じゃないけど、弁償はするし、あと私に出来ることならなんでもするわ。」
____あ、なんでもするって言っちゃった。
優斗「ほんとに、なんでも?」
うっわ、演技お上手ですね。(棒)
瞳「えぇ、私に出来ることなら。」
優斗「グス...弁償はいいよ。その代わり____、」
優斗は瞳をうるうるとさせて
優斗「瞳ちゃん。副会長になって。」
そう言った。
瞳「...副会長________?」
________________________。
『____ねぇカナ兄、今日の昴頭逝っちゃってたのかな。』
今私とカナ兄は保育園へとお迎えに向かっていた。
カナ兄は少し薄く笑うとゆるゆるとしながら答えた。
奏「いやぁ〜、今日の昴は正常だったと思うぞ〜。」
『......。』
そう、なのかな。
かなりおかしく見えたんだけど。
奏「まぁ、これからどうなるかはお嬢さんしだいでしょうね〜。」
『瞳...しだい、か。』
瞳は副会長になってくれたけど、私達とは関わろうとはしてきてくれない。
『____こっちから行かなきゃダメなんだろうけど、』
奏「...A、」
『私にはちょぉーっと難しいかな。
____瞳が裏切らなきゃいいけど。』
カナ兄は何も言わず私の隣を歩いていた。
カナ兄にも酷い過去はある。過去...いや、現在進行形かな。
私も、カナ兄と理由は違えともトラウマになってしまっている。
毎年毎年、三鷹の生徒会メンバーは個性豊からしい。
いい意味でも、悪い意味でも...。
私達は互いに互いのワケを知っている。
だからこそ、あの子が、瞳がその皆のワケに耐えられるかが心配なんだ。
私が1人悶々と考えていると、カナ兄が手を握ってきた。
奏「...まぁ、信じてみるだけ信じればいいんじゃないか〜?」
『____うん。』
2つの影が悲しく揺らいでいた。
...あぁ、早く花音たちに会いたい。
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作者名:小林 | 作成日時:2018年10月20日 14時