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ワケが6個 ページ7

瞳「____バカバカしい。」


____...え、

...今、バカバカしいって...言った?

瞳は堂々とその言葉を口にした。


瞳「決まりだかなんだか知らないけど、」

昴「あ?」


瞳「社会に出たらそんなもの通用しないわ。日本人は大概黒髪よ。
そんなに他人と違う色がいいなら赤とか緑のシマシマとかにしないさいよ。」


『...プッ!』


赤と緑のシマシマとか...っ!

昴がそれやったら色々ショッキングだわ!


隣にいた優斗が心配そうな目で見てくる。

優斗「...Aちゃん?」

『あぁ、大丈夫大丈夫。つい、昴の頭がシマシマなのを想像しちゃっただけ。』


私がそう言うと優斗も想像したみたいで、笑っていた。


瞳「だいたい、この黒髪は...っ!!」

陽平「瞳ちゃん。」


何かを言おうとしていた瞳の言葉を遮って陽平が瞳の名前を読んだ。


瞳「なに...。」


瞳は目線だけを陽平に向ける。


陽平「瞳ちゃんはどこ出身なの?」


見渡すと、私と優斗と昴以外驚いた顔をしていた。

あぁ、私と優斗はさっき笑ってたから。


瞳「どうしてそんなこと聞くの?」


陽平「俺はこの周辺の情報ならすぐ調べられるんだ。
でもね、瞳ちゃんの情報は入手できなかった。
三鷹のデータベースにも詳細は載ってない。
特例での転入。厳重すぎるセキュリティー。
それにこの辺では三鷹のルールなんて皆が知ってる。」


...確かに、よく良く考えれば不審な点は沢山ある。


陽平「瞳ちゃんはどこの出身?特例扱いの秘密を知りたいんだ。」


瞳「......秘密があるなら、私だって知りたいわ。」


瞳は迷惑そうな顔をしながら言った。

そんな顔しなくても...。


陽平「どういう...、」

瞳「私は知らないって言ってるの。
受かった理由も...、私は紙に出身校と名前を書いただけ。」


陽平「その出身校は?」


瞳「言う必要ないわ。」


陽平「三鷹には敵が多くてね。素性のわからない人間を
野放しにしておけないんだ。」


陽平の言葉をまとめると...、

瞳の情報がわからない。
敵かもしれない。

だから、

...危険要素かもしれない人は消し去っておきたいということ。

私風にまとめるこうなるね。


瞳「なら...他言無用よ。」

陽平「約束するよ。」


瞳「桜場女子大付属よ。」


________え。


『____さ、くらば女子大付属!?』


綾「おまっ、それ!全国一のお嬢様学校だろっ!はぁー!?」

優斗「うわー!授業に茶華道も乗馬もあるんだよね!?すごーいっ!」

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作者名:小林 | 作成日時:2018年10月20日 14時

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