ワケが４個 ページ5
＿＿＿＿ｶﾞﾗｯ
私達は自分達が座るソファーに腰をかけた。
優斗と陽平は立ってるけど。
昴｢＿＿＿＿お前が噂の転校生か？｣
昴が冷たい目をして瞳に問いかける。
瞳は顔を強ばらせながら言葉を発する。
瞳｢...噂かどうかは知らないけど、転校生なのは確かよ。
それで？連れてこられた理由は説明して頂けるのよね？｣
おぉ、瞳、結構強いね。
昴｢お前、度胸あるな。大抵の奴はココじゃ全く喋れねぇのに｣
昴が薄く笑いながら言った。
瞳｢それは、貴方が悪魔みたいなドス黒いオーラを発して...あっ｣
...。
普通に“悪魔みたいなドス黒いオーラ”って言った...。
『｢｢｢ふっ...！｣｣｣』
私と綾とカナ兄と優斗は一斉に笑いだした。
綾｢お前ハッキリ言いすぎだろ！｣
優斗｢よく昴くんに面と向かって言えたよねー！僕無理っ！｣
奏｢嬢ちゃん強者だね〜｣
『昴にそんなこと言う人初めて見たっ！』
私達はギャーギャーと笑いながら言った。
瞳はそんな私達を見て不審な目をしながら｢なんなの？｣と言っていた。
今まで笑いを堪えていた昴も、吹き出した。
昴｢っは、お前マジでいいキャラしてるな｣
瞳｢笑ってないで、私に何かするんでしょう？｣
瞳はとぼけた顔をしながら、ありもしない言葉をスラスラと言い始めた。
瞳｢不良の人ってリンチのかするんじゃないの？｣
綾｢ぎゃははっ！お前マジでいい加減にしろっ｣
優斗｢もうヤダっ、お腹痛いーっ！あははっ！｣
奏｢ははっ！て、やべっ！灰落ちた｣
カナ兄達はそれがツボに入ったようで、また笑いだした。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿。
昴｢＿＿＿＿まぁとりあえず、話があるから座れ。｣
瞳は大人しく座った。
いや、大人しすぎ。なんも喋ってないし。
昴｢陽平｣
昴が｢説明しろ｣とでも言いたそうな目で陽平を見る。
私だったら絶対しないけど。
陽平｢突然だけど、華月 瞳ちゃん。｣
そこで言うのが陽平だ。
陽平｢契約を交わそうか。｣
瞳｢契約？｣
『ちょっと、陽平。いきなり契約なんて言われても困っちゃうでしょ』
陽平は｢そっか｣と言って、自己紹介を始めた。
陽平｢俺は岬 陽平。担当は書記。よろしくね。｣
優斗｢次は僕っ。吉良 優斗！1年なの！僕も生徒会で会計補佐なんだよっ！瞳ちゃんと同じクラスで前の席に座ってるよっ。いっぱいお喋りできるね！｣
どこで息してんのか不思議なくらい長文を言ったね。
『次は私かな。』
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作者名：小林 | 作成日時：2018年10月20日 14時
