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ワケが3個 ページ4

奏「優斗、この子だろ〜?」


カナ兄がこっちを見ながら聞いてくる。


優斗「そうだよ!僕の言った通りでしょー?クールビューティー。」


優斗はカナ兄に言った後直ぐに後ろを向き瞳に言った。


優斗「僕、吉良 優斗!よろしくー!」


瞳、すっごい困惑してる。


『私は、秋山 A。よろしくね、瞳。』


優斗「瞳ちゃんだよねー?よしっ」ガシッ


瞳「...え?」


優斗が瞳の腕を掴んだ。

そして、そのまま立ち、歩いた。


優斗「じゃあ行こっか!」


すると、瞳が優斗の手を振り払った。

...わお、そんなことする人初めて見たよ。私。


瞳「ちょっ!これから授業でしょ!?」


優斗「次の先生は友達だから大丈夫ー。真面目だねー?」


...先生と友達になれる優斗がすごいと思うよ。私は。


瞳「意味がわからないわ!」


そりゃそうだ。先生と友達だからサボるという理論が。


瞳「私は授業にでるの!話があるなら休み時間にしてっ!」


この学校にこんな真面目な子いるんだー。

ていうか、そろそろ綾が痺れを切らすと思うんだけど。


優斗「仕方ないねぇ。リョー君お願いー。」


綾「しゃーねぇーなー」


そう言い、綾は瞳を横抱きにした。

おぉ、...私絶対あんなのやられたくない。


瞳「っ!?やめてよ!」


めっちゃ騒ぐな...。

ま、そりゃそうか、綾に私あれやられたくないもん。絶対に、なにがあっても。


綾「暴れんなよ。パンツ見えるぞ」


瞳「じゃあ離しなさいよ!」


『じゃあ行こっかー。』


瞳「だから!離してってば!」


奏「はいはい、お嬢さん静かにしましょうね〜。」


私達は瞳の言うことをことごとく無視してった。


瞳「きゃー!そのまま行こうとしないで!っていうか!逃げないから歩かせて!」



________結局降ろして、注目を集めながら歩いていった訳だが。


瞳「____ここは、どこなのかしら。」


目の前には生徒会室と書いてあるドアがある。

どこからどう見ても生徒会室なんだけどなぁ。


『生徒会室だよ。』


瞳「生徒会室っていうのは生徒会のメンバーしか入れないんじゃ?」


優斗「だから入るんだよー。」


瞳「は?」


は?って!全然私達が生徒会役員だって思ってないね。


優斗「いいから入ればいいんだって!」


優斗が瞳の背中を強めに押している。


瞳「意味がわからないわっ、ちょっと!」


____ガラッ

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作者名:小林 | 作成日時:2018年10月20日 14時

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