検索窓
今日:8 hit、昨日:16 hit、合計:10,971 hit

ワケが2個 ページ3

いつも生徒会室にいる私達だけど、今日はちゃんと教室にいる。


優斗「ねぇねぇー、Aちゃんー。転校生、いつ来ると思うー?」


癖のある喋り方で話しかけてくるのは隣の席の優斗。

生徒会役員、会計補佐。


『さぁ...。HRが始まる時じゃないの?』


優斗「そっかー。」


優斗の見た目をパーっと説明すると、

赤い髪にちょんまげってことかな...。
あと、顔が整っている...。

基本ここ、三鷹の生徒会の人は顔が良い。


人気投票で決まるから。


キーンコーンカーンコーン...


ガラッ

先生が入って来た。


先生「え、っと、今日は転校生が来ます」


先生がそう言うと、たちまち生徒は騒ぎだした。


『うるっさ...』ボソッ


隣の優斗には聞こえてたみたいで、

優斗「シーッ!そういう事は、言わないように!」

と言われた。


なぜ...。
聞くと、イメージが崩れるから、らしい。

別にイメージなんてどうでもいいのに。


先生「じゃっ、入ってください」


________ガラッ


『わ...』


思わず声に出てしまった。


だって、その転校生、

『________黒髪...』


しかも、かなり綺麗な女の子...。


先生「綺麗な子でしょう?先生も驚きました。仲良くしてくださいねー。」


____なんと言うか、シーンとしている。


驚いているんだろうね。黒髪の子が来るなんて。


恐れ知らずなのか、...狙ってなのか。


...知らないけど。


先生「じゃあ軽く挨拶してもらおうかな」


どんな自己紹介するんだろ...。

いろんなシチュを想像してみる。


...けれど、どのシチュとも、違った。


瞳「華月 瞳です」スッ


____え。


その、...えーと、瞳?は名前だけ言って席へ行った。


...想定外だ。


ピコピコと聞こえたから横を見ると、優斗がメールを打っていた。

...高校生なのだから、そのタップ音は辞めた方がいいと思うのだけど、


そのままHRは終わった。




____キーンコーンカーンコーン


優斗「そろそろカナちゃん達来ると思うよ」ボソッ


...そう。


「「「「きゃああああああ!!!!」」」」


『...来たみたい』


優斗「そうだねー。凄いわかりやすいよね。毎回」



奏「____噂の転校生ちゃん発見〜。」


...、カナ兄。と、綾がドアによっかかりながらこっちを見ていた。


綾「おお、マジだ。綺麗めじゃん?」


その言い方、オッサンっぽい。

口が裂けても言えないけど。


奏「優等生って感じだねぇ。」

ワケが3個→←ワケが1個



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.5/10 (17 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
42人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:小林 | 作成日時:2018年10月20日 14時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。