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ワケが10個 ページ11

バンッ!


いつ来るかな...と思ってたら瞳が扉を凄い力で開けた。


瞳「どういうつもりよっ!恋人にはならないと断ったはずよ!勝手な事言ってどうしてくれるの!?」

昴「勝手に...か。お前が昨日了承したんだろ。」

瞳「はぁ!?」


瞳が了承...と言うより、騙して無理やり了承させた...

まぁ、口が滑ってもこんなこと言えないけど。


瞳「寝言は寝て言いなさいよっ、それに、私がいつ恋人になるなんて言ったのよ!?」


わー、すっごい怒ってる。

おっかないなぁ。


皆の反応は様々だ。

優斗は私と似たようなことを言い、カナ兄は元気だねぇ〜と言っている。いや、オバサンか!綾はうるせーな...と。


昴「副会長になるって言っただろ。お前がわかってないだけだ。“副会長になる”=“生徒会長の女になる”だ。」


瞳「なに...それ。」


いやぁ〜、わかるよ、その気持ち。私もそれ聞いた時2回くらい聞いたもん。


陽平「つまりね、瞳ちゃん。三鷹の生徒会役員は人気投票で決まるんだ。一番人気が生徒会長。残り上位四人が自由に役職を決める。...あ、Aちゃんは特別ね。」


...そこで私挟まなくても良くない?


ま、簡潔に言うと、私は異例なのだ。

ほら、陽平も言ってたじゃない?五人だって。
なのに、現状私を入れて六人。

椿さんの気まぐれで私は生徒会役員になった。


『...あ、陽平。説明続けていいよ。』


なぜか陽平は説明を止めていた。


陽平「...でも、副会長を選べるのは生徒会長ただ1人。それも恋人という立場でね。そして会長と同じ髪色にできるのも副会長だけ...。
それに、瞳ちゃん。今日も黒髪で来ちゃったでしょ?つまり、必然的に昴の恋人になるのを黙認したってこと。」


どこで息吸ってんだろ...。

めっちゃ陽平長文喋ったよね。


瞳は納得ができないようで、断りを入れようとする。

まぁ勿論昴はそれを断るけど。


瞳「____でも私はっ!」


ガシャアアアアアン!!!!


...あ、蹴った。


勿論蹴ったのは綾ね。

短気だからな〜。


綾「グチグチ言ってんじゃねぇーぞ、非があるのはテメーだろ!?いいじゃねーか、お前も黒髪で過ごせんだ。
それとも、桜場のお嬢様は自分の失態を償う誠意も見せらんねーか?」


めっちゃ瞳のこと馬鹿にしてんね。

ま、綾が瞳のことを受け付けないってのはよくわかった。


瞳は綾の言葉が気に触ったようで、

昴に向かってハッキリと言った。

瞳「...いいわ。」

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作者名:小林 | 作成日時:2018年10月20日 14時

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