【龍ﾈ申】あのね、好きかも【短編集】

貴女に忠実　#5 ページ8

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「突撃！大塚カメラマンです！」



「………どっかに出す？」



「出さんす。個人用す。」



「事務員を撮る意味がどこに(笑)」



「えーあかん？
俺Aさんの仕事ぶり撮りたいすけど」



「えー…

………はい、これ。
いま、私は何を持ってるでしょう」



「え？急やな

紙？書類とか？」



「正解は君たちの個人情報です」



「うわ！」



「撮るのやめないと大塚くんの個人情報をばら撒きます」



「うわっせこい！せっこいわあほんま！！

いやでもこれどこにも出さないんで、俺しか見返さないんで！」



「なんだ、ほんとに個人用だったんだ」



「え、騙したすか」



「騙したす」



「うっわ！卑怯やーー、やば！」



「(笑)」



「あ、今の顔かわいー。
ズームしとこ」



「最悪」



「仏頂面すぎるやろ(笑)
口角あげときましょ。ほら、にっこりーー」



「……んふ、無理(笑)」



「笑った！
かわいーなーほんまにAさん」



「もうやめて、ほんとに(笑)
仕事するの今から！(笑)」



「えーー……

ほんなら仕事終わったら俺と帰ってくれます？待つんで」



「いいの？長いかもだよ」



「待ち時間も楽しんでみせます！」



「(笑)
わかった、じゃあなるべくゆっくり丁寧に時間かけて仕事するね」



「Aさーーーーん？？」



「うそ、ごめん(笑)
気持ち早く終わるようにするね」



「しゃあないっすね、待っときます！
終わったら連絡ください！迎えいくんで！」



「いいのに……(笑)」






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