【龍ﾈ申】あのね、好きかも【短編集】

危機感とツッコミ　#5、#12 ページ17

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「お疲れAーー遅かったやん」



「あれ、おつかれ2人とも。
今日こっち用事あったんだ」



「んや、近くまで来たしA迎え行く？言うて藍が」



「俺が」



「あ、ほんと。
ありがとーーけどなんか約束してたっけ」



「してへんけど約束いる？

ほな今から一緒に帰ろか。約束な。はい指切りげんまん」



「今やれとは言ってないんだけども」



「ツッコミキレキレやなーーやるやんか

……てかなにそれ、紙。
何持ってんの？」



「…え、あ………」



「ぁえ、くしゃっとすな。
ぐちゃぐちゃやないか、なんか見せたあかんもん？」



「いや…そういうんじゃないけど、
人様の連絡先だし」



「……連絡先」



「…んーー、あんま聞きたないんやけど、

その、連絡先は、業務連絡とか、そんなんやなくて、異性の、相手さんの、私用、ですか？」



「なんでそんな区切んねん」



「あー……私用、です」



「はーーーいややいやや。
なんですぐ言わん？危機管理どうなってる？
頭ポンコツも程あるんちゃうか」



「言い過ぎじゃない？」



「貸してみ。

こんなもんな。丁重に畳んで畳んでくしゃっとして後でゴミ箱にポイや」



「なんで畳んだの」



「はあ。あんなーお前。
お前な、自分で思うほどかわいーんやからな、
もっと危機感をやなお前。

聞いてんのかお前」



「うるさいなーーお前お前言い過ぎ。
名前で呼んで」



「なんやかわいいなAお前。
やからそういうとこやぞ」



「どういうとこなの？
もう頭おかしくなるしやめて」






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