【オフ】 ページ4
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「…あ、叶さん」
「っ！
Aちゃん…！」
窓からぼお、と空を見上げてると背後から耳障りのいい声が。
後ろを見なくても声の主はすぐに分かっちゃった。僕の大好きな人の声。
振り向けばやっぱり、Aちゃんが僕に向かって手を振ってくれている。
彼女が駆け寄ってくれるよりも先に僕の足の方が早く動いて、近づけば近づくほどAちゃんの可愛さが鮮明になっていく、気がする。
なんて、少し乙女すぎるかな。
「どうしたの？僕に何か用事？」
「いえ、今から打ち合わせなんですけど…
部屋に向かう途中で見かけたので、つい」
えへ、なんておちゃらけたように照れ笑いをするAちゃんに胸がきゅんと鳴った。
かわいい、Aちゃんが、こんなにもかわいい。
汚れた感情が表に出ないように言葉をごくりと飲んで、人好きのよい顔を作る。
「ふふ、そっかあ。
でも僕、Aちゃんから声かけられるの、嬉しかったよ」
そう言えばぱあっと花が咲いたような、安心したような笑顔を向けられる。
「へへ、よかったです。
叶さんも見かけたら声掛けてくださいね」
「声掛けたら僕のこと見てくれる？」
「見ますよ？」
「僕の側まで来てくれる？」
「ふふ、来ますよ」
僕のしつこいだろう質問に、さも当たり前かのように答える彼女に堪らなくなって、
「じゃーあ、………やくそく」
彼女の左小指を、自身の小指で絡めとった。
「ゆびきりげんまーん
………あれ、顔赤いねぇ」
そりゃそうだ。
自分を褒めてくれる動画を見ただけで熱を出すような純粋な子なのだ、指を握るだけでも照れるに決まってる。
Aちゃんの顔が徐々に赤で染められていくのを見るのは、なんとも愉快で心地好い。
僕が彼女を染めてってるんだって、心の底から感じられるから。
「っ〜……うっ！打ち合わせがあるので！！」
バッと勢いよく温もりが離れていく。
再び捕らえようと動いた腕は宙を切る。
向こうに駆けて行くAちゃんの後ろ姿を見て1人、あーー…なんて残念そうな声を上げてしまう。
もうちょっとだけ触れてたかったな。もうちょっと、もうちょっと。
未だじんわり、ほんのり彼女の温さが残る自分の手を見つめる。
指、細かったなあ。あの時ぎゅって、力入れたら折れちゃったのかなあ、えへへ。
「…独り占めにしたいなぁ……♡」
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夢マロ(プロフ) - 初コメ失礼します！！いつも作品楽しく読ませて頂いております！！ぐさヘラ大好きです！！よろしければEN勢の絡みも見てみたいです…更新頑張ってください！！ (2023年3月5日 9時) (
レス) id: 701c9d818a (このIDを非表示/違反報告)
あずず(プロフ) - fw……😇💓 色んな人とバチバチのfwも見てて楽しいけど、二人っきりであまあまでろでろ重々な幸せfw見てると心が浄化されます。もっとください笑 (2023年2月27日 8時) (レス) @page15 id: ac089d98bc (このIDを非表示/違反報告)
メウ(゜ロ゜) - 初コメ失礼します！神作品にであってしまった！更新がんばってください！ (2023年2月26日 8時) (レス) @page12 id: c71eec4ba7 (このIDを非表示/違反報告)
もなか(プロフ) - 初コメ失礼します。この作品大好きすぎて何回も見返してます。これからも応援しています！ (2023年2月24日 16時) (レス) @page10 id: f76d22c821 (このIDを非表示/違反報告)
あずず(プロフ) - 続編おめでとうございます！あまりにも性癖に刺さりすぎて全私がたすかってます。これからも更新楽しみに待ってます🙏🏻ついったーの方もﾆﾁｬﾆﾁｬしながら読ませていただいておりますので沢山素敵な妄言吐き出しまくってください💓😌 (2023年2月23日 10時) (レス) @page7 id: ac089d98bc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：めん | 作成日時：2023年2月22日 21時
