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『ばか疲れた…』


「へぇ…江戸の建物みたいじゃん」




鴉に急かされひたすら走ってどのくらい経ったかな


まぁ、どうでもいいや




自分達は今、大きな屋敷の前にいる









「じゃじゃーん、手乗り雀だ!!」







 
『手乗り雀…?』








少し離れたところから聞こえてきた聞き覚えのある声



あ、あの子だ、少年

あと神威のお気に入りくん






『あれ、神威がいない…』





と思ったらいつの間にか隣に神威はいない


どこ行ったんだと再び少年達の方に視線を向ければ






「神威いぃ…!!」


「ゼンじゃないか、こんなとこにいたんだね」






いやお前ら仲良しかよ



金髪くん、めちゃくちゃ抱きついてんじゃん

神威拒否らないじゃん





「あ…君は最終選抜の…!」


『少年、久しぶり』




少年も私に気付いたらしい

よっ、と手をあげればもう2人、小さな子供がいた






『迷子にでもなったの?この子達』


「いや、そうじゃなくて…」


『違うの?』






でもなんか凄い怯えてるように見える


目に涙をいっぱい溜めて


体はふるふると震えていて





『あー…もしかして鬼が関係してる感じ?』





少年が子供達から話を聞いている間、そっと屋敷の方を振り返る


立派な大きな屋敷







「なぁ、この音何なんだ?気持ち悪い音…」


「ゼン、なに言ってんの?俺何も聞こえないけど」


「聞こえるって、ずっと聞こえる…鼓か?これ…」







金髪くんが何か察知した瞬間だった




ポンッ…と聞こえる鼓の音







そして




屋敷から降り落ちてくる1人の少年








「大丈夫ですか…!しっかり…!!」








『…』






人が死んだ



目の前で









『…ねぇ、神威』


「どうしたの、A」






少年は落ちてきた子供を抱き抱え


兄妹の2人は抱きしめ合い怯え


金髪くんは放心状態



 



『…入ってみよっか、屋敷に』


「もちろん、そうするつもり」






鬼が何者か分からないし


なんで人が襲われるのかも分からないけど







こんな状況、耐えられるのは


血に塗れた場を見慣れている私らくらい





行くしかないよね









不気味な屋敷へ


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きなこもち食べたい - とっても面白いです。銀魂と鬼滅が好きな私特です。出来れば中の人繋がりで沖田総悟さんと伊黒小芭内さんの話を作ってください。 (2020年3月19日 21時) (レス) id: 162515ae54 (このIDを非表示/違反報告)
- 100票目ゲット!()面白いです! (2020年3月9日 14時) (レス) id: c368caa131 (このIDを非表示/違反報告)
霧夜 - なんというか…めっちゃ好き。鬼滅と銀魂大好きだから。更新頑張ってくださいね! (2019年11月3日 9時) (レス) id: 4f991030a8 (このIDを非表示/違反報告)
夜月(プロフ) - 銀魂と鬼滅だ!!!やたぁぁぁ!有り難うございます!これからも更新頑張って下さい! (2019年10月30日 16時) (レス) id: 9e987c36f1 (このIDを非表示/違反報告)
この - すげぇ俺得な小説。え?神か??神なのか??? (2019年10月28日 22時) (レス) id: 94dd1e54ca (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:空理/空論 x他1人 | 作成日時:2019年10月19日 19時

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