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「えっと、つまり、ルフィさん、は、ロビン、という方、が、昨日、本当、に、ここへ、来、て、アイスバーグさん、を、傷つけたのか、を、知りたい、です、よ？」
私は何故だかルフィさんを部屋へ上げ、お茶菓子を用意して出した。
い、今出したばっかりなのに一瞬でなくなった…。
「お前変な話し方だなー」
「おっ、思ってても言わないで…よ、ください」
この人、デリカシーがない！
いやそもそも窓から侵入してきた人にデリカシーとかないか。
あ、でも海賊さんみたいだからそういうものなのかな？
というより、私これ誰かに言わなきゃいけないんじゃ…。
だってだって、昨日の夜アイスバーグさんが撃たれた所にいた女の人の仲間の人、なんだよね？
あ、危ない…？
段々不安が込み上げてきた。
大丈夫かな…。
「えっと、さっきも言いましたが、黒髪の女の人、は、見ましたね。ただ…アイスバーグさんを撃った人、じゃ、ないと、思う…よ」
「当たり前だ！ロビンがそんな事するわけねぇ！」
起こった顔で、仲間を信じる瞳で、言を発する。
この人は、真っ直ぐな人。
デリカシーはないけど、こうやって一緒にいても嫌な気持ちにならない。
…こんな人が近くにいるなら、あの人はどうして。
「…あの、ルフィさん、は、ロビンさんのこと、ちゃんと、知ってる…よ？ますか？その…例えばえっと、昔とか、嫌な事、とか」
「あんま知らねぇ！」
「ルフィさんは、とても明るいですよ。こうやって話してても、暖かい人、って思うの。でも、ロビンさんは、とても悲しそうだった。だから、その…知った方が…いいと…思うです。色んな、事」
「分かった！」
えぇ！？そんなすぐ返事していいの？
こう言うのってちょっと悩んで「頭の隅に置いておくぜ」みたいな感じかと思ってた。
「え、そんなあっさり…」
「なんだよー、お前が知れって言っただろ？」
「そう、です、よ…？でも…今会ったばっか…」
「うーん、お前いい奴だから？」
「だからそんなあっさりな！？」
「んーでもなー。俺もよく分からねぇ」
まさに悩ましげな顔、と言わんばかりに腕を組みながら考えるルフィさん。
右に左にぐにょんぐにょんと揺れながら思考を巡らせているようだ。
それにしても、初対面の私の言葉を信じてくれたり考えてくれたり…うーん、不思議な人。
「何となくだ！」
「全然答えになってないわ、よ…？」
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作者名：シロズキ | 作成日時：2021年12月30日 19時
