七話 ページ8
貴「?何でしょう?」
中「何か問題でも有りましたか?」
二人して首を傾げながらエリス嬢に聞くと、彼女はにこにこ笑いながら、小さい手をちょいちょいと振っていた。
中也と顔を見合わせつつ、腰を下げると右頬に柔らかい感触が……!?
貴「えッ」
中「な……」
エ「ふふ、今日は有り難う!キスってこうで良いのよね?」
こてりと首を傾げるエリス嬢。
そう、俺は右頬で中也は左の頬にエリス嬢からキス、を貰ってしまった……
……如何しよう如何しよう
目の前の威圧が怖くて顔上げらンないんだけど
隣の中也も冷や汗ダラダラなんだけど
貴「……如何しよう中也。此ッてお礼云った方が良いの?其れとも遺言でも残した方が良い?」
中「俺に聞くな……!俺だッて如何すりゃ良いか判ンねェよ!遺言はヤメロ其れフラグにしか聞こえねェ」
下を向いたまま二人でひそひそと喋っていると、それを不審に思ったらしい、エリス嬢が後ろを振り向いた
其処には当然、怖い顔をした首領が居る訳で
エ「怖い顔して二人を睨まないで!もう……仕方無いわね、後でリンタロウにもしてあげるわよ」
それを聞いた途端、首領から威圧感は消え、デレデレな声が聞こえてきた。
森「え、エリスちゃーん!矢っ張りエリスちゃんは良い子だねぇ!」
彼女の頭を撫でながらそう云う首領。
恐る恐る顔を上げると、にこにこ笑顔に戻っていた。
ホッと肩の力を抜くと、首領は此方へ顔を向けてきた。
森「嗚呼、今度こそ戻って善いよ。ご苦労様……次は無いからね」
ひぇ……
最後……最後の台詞!怖いッて!
貴・中「了解しました、失礼しますッ!」
高速で頷いて、首領の部屋から出る。
部屋から出て、中也と同じタイミングでため息を吐いた。
貴「……寿命が縮むッてこう云う事なのかねェ」
中「じゃねェの……A、この後時間有るか?」
貴「奇遇だな……俺も同じ事聞こうと思ってたわ」
顔を見合わせこくりと頷く。
正直、中也とは一緒に行きたくは無いが
貴「飲み行くか!」
中「よし、行くか!」
今日ばかりは飲まないと遣ってられなかった。
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作者名:宮野 x他1人 | 作成日時:2017年2月10日 21時