【文豪ストレイドッグス】俺ら一般人のマフィア生活【男主】 (ページ5)

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四話ページ5

其れから買い物が終わって後は帰るだけ、なんだが……

貴「……なぁ中也。何か付いて来てるよなァ、此れ」

中「嗚呼、前からも来てやがるな……A」

貴「応よ」

二人で目を合わせ頷き、取り敢えず人気の少ない路地裏へ向かった。

中「此処まで来れば上等だろ……御丁寧に先刻と同じ状況だしなァ。よっし、A」

貴「おし来た。せーの、まーえ！」

中「うーしろォ！」

要はどっちの相手をするか決めるジャンケン。因みに左右だったら「みーぎ、ひーだり！」になる。
今回は、俺がグーで中也がパー。彼は勝ち誇った笑みで俺を見上げた。

うっわ、腹立つチビのクセに

貴「チッ……どっち相手すンのォ？」

中「……後ろのが多いな。俺は後ろ相手する」

貴「んァ？どっちも変わんなくね？まァ良いや……其れでは、エリス嬢。先程買った耳当てをして貰えますか？」

エ「？……良いけど」

エリス嬢はがさごそと紙袋を漁り、耳当てを見付ける。
其れを手に持ったのを確認して、彼女に囁いた。

貴「付けたら、俺から離れないで……しっかり、掴まってて下さいね」

エ「ええ！判ったわ！」

元気良く返事して耳当てを付けた後、ぎゅうっと俺に抱き付く彼女。

直後、中也に声をかけ、前方へ向けて拳銃を構える。

貴「行くぜ中也！背後は任せた！」

中「嗚呼！Aこそ前は任せたぜ、こっちに近付けんなよなァ！」

貴「はン、誰に物云ってやがる」

手前こそこっちに寄越すなよなァ！