陸に住まう人魚は (ページ4)

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Ⅳ . うーーーーん(苦悶の表情) ページ4

『で、何なの何が聞きたいの』

｢名前ですよ｣

『……なまえ…？？……あっ名前か、うん。

人に聞く前にあんたから言えよ』

肩に置かれた手を退けて言う

さっきまで警戒心バリバリあったのに

この数分で一体何があったよ…

ｱｽﾞｰﾙ｢そ、そうでしたね。僕はアズールです｣

『ふーーん、僕A。よろしくね』

よろしくするの多分数日とかだと思うけどね

僕とアズールは軽く握手を交わす

……残るはあと一人…

『あーー、ねぇねぇ君の名前…』

ｼﾞｪｲﾄﾞ｢僕はジェイドですよ。｣

『ごめん、純粋に間違えた。』

ﾆｺｰ、と微笑みながらそういうジェイド

誰にだって間違いはあるだろ？！！！

てかアンタら顔が似てるんだよｯ！！！！

仕方ないだろバーーーーカ！！(キレ)

1番左の水槽の前に移動して上から覗き込む

『ねぇ、起きてる？起きてるよな？』

軽く水槽を揺らして言う

あれ、生きてる？生きてんのか？

｢……うっせーんだけど｣

『おま、口悪ぃな』

人の事言えないって？？

お黙り。

『名前教えてよ、僕A。』

｢は、なんで言わねーとダメな訳？｣

『………………なんでだろうね』

数秒考えて何も思いつかなかったんだけど

あ、そうだ。

『僕達、キミらと種族一緒。』

｢尾ヒレ2本生えてんじゃん｣

『薬飲んでるからな？？』

どーやって説明してくれようか…()

うーーーーん(苦悶の表情)

『その水槽ん中に僕の左手を突っ込んで…ほら』

｢…マジじゃん｣

水に濡れた僕の左手を見せると渋々納得してくれた

いや納得してくれたのかこれは

ちなみに僕とレヴィは水に濡れると元に戻るぞ

1部だけ濡らしたならその部分が戻る…的な(語彙)

『じゃあもっかい言うよ、君の名前は何？』

ﾌﾛｲﾄﾞ｢フロイド｣

『あー、こっちの無愛想なのがフロイドで

常に笑ってんのがジェイドね、なるほど

ところでなんだけど、キミら兄弟か何か？』

ﾌﾛｲﾄﾞ｢兄弟以外の何があんのぉ〜？｣

何でそんな煽り口調なんだよ

僕何もしてないんだけど？？

ﾚｳﾞｨ｢ふふ、もう仲良くなったのかい｣

『ナカヨク…何それ新種の魚？』

ｼﾞｪｲﾄﾞ｢…僕達、もう仲良しだと思っていました……｣

『え"……仲良くするとしても一瞬の間じゃないの』

ｱｽﾞｰﾙ｢どうしてそんな悲しい事を言うんですか…｣

ﾌﾛｲﾄﾞ｢オレたち仲良くなりてぇのに｣

…いや絶対思ってないな