三十一話 ページ34
宿儺side
ふむ…小僧の喚く姿は
なかなか見物だったな
たかがこの程度の呪霊にここまで手間がかかるとは…
無様だな。小僧
そう思っている時
小僧は呪霊の白い物体に体を串刺しにされ
呪霊のやつは俺の魂へと触れる
宿｢ほう。俺の魂に触れるか…
共に腹の底から小僧を笑った仲だ
一度は許す。二度はない。分を弁えろ。痴れ者が｣
俺は、魂へと触れた呪霊を見逃し
小僧とのやり取りを見ておく
すると、遠くから禍々しい
空気が流れてくるのがわかる
なんだ…この空気は俺の呪力に…まさか
貴｢悠仁…｣
小僧の目の先には、結が目の光を失い
こちらにゆっくりと歩みを進める
貴｢その傷…誰にやられたの？｣
真｢あれ？姫宮結じゃーん！｣
呪霊のやつは、結の顔を見ては
何故か笑い始め、運がいいなどなんだの言い始めた
まさか、呪霊のやつ
結に何かしたのでは無いだろうな…
しかし、俺がそう思った頃には遅く
目の前の呪霊はいつの間にか四肢が無くなっていた
真｢…は？｣
貴｢…お前か？｣
低い声でそう言い放った結は
徐々に紋章を浮かび上がらせ
俺の呪力を漂わせる
貴｢…許さない｣
虎｢おい、結！｣
小僧が結の肩を掴み
抑え込むが結はそれを振りほどき
ケヒッ、と笑顔を見せた
結は、中指と薬指を曲げ
人差し指と小指と親指を合わせる
貴｢……領域展開｣
このままじゃまずいな…“契闊”
俺は、一分間小僧と入れ替わると縛りをした
契闊を唱え、小僧と入れ替わる
しかし、その頃には遅かった
貴｢修羅阿修羅｣
そう結が唱えると
辺りは暗くなり、その中からは
腕が４本、目が４つの赤子がでてきた
まるで、昔の俺のようだ
あぁ、こやつが…
そうか、やはり俺と似た子であったか…
そう思ったのも束の間
赤ん坊は、金属音を響かせ呪霊を刻み始める
しかし、まぁここまで出来ると思わなかったが
この赤子は俺の術式など
全て完璧に使いこなせているのか
確かにこやつが結の魂であるなら
結が俺の呪力を完璧に
使えるようになるのも理解ができるな
と、感心している場合ではないか…
そろそろ一分間経ってしまう
俺は、赤子を難なく避け
その奥にいる結の目の前に立つ
結は、泣きながら笑っていた
宿｢…もう、いいぞ。…結｣
俺は、結を抱き寄せ腕に閉じ込めると
結は、顔を上げて、少しばかり微笑む
貴｢…宿儺様｣
俺は、その言葉に自然と笑みが溢れてしまっていた
ただ、名を呼ばれただけなのにな…
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ララ - 十七話が可笑しいです。つくづくだと思うのに (4月29日 15時) (
レス) @page20 id: c53479bd69 (このIDを非表示/違反報告)
Sirius(プロフ) - ゆずさん» ゆずさん。コメントありがとうございます！宿儺様かっこいいですよね...。もう、私も見た瞬間に落ちました...。そうなんですよね...。純愛になっちゃうんですよ！私、純愛系が大好きで...。そう言ってくれると凄く嬉しいです！頑張ります！よろしくお願いしますね！！ (2021年4月26日 19時) (レス) id: baf8d2c44e (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - 初めまして！最近アニメを視て宿儺様沼にハマった者です！！宿儺様の純愛とっても良いです。読んでて胸が切なくなります。一気に読んでしまいました！更新大変でしょうが、続き楽しみにお待ちしております！！ (2021年4月26日 15時) (レス) id: 9087c45e44 (このIDを非表示/違反報告)
Sirius(プロフ) - ぷりぷりとっぽさん» ぷりぷりとっぽさん。コメントありがとうございます！ニヤケますよね...私も宿儺みながらいつもにやけてます。私はもう手遅れです...。あの色気と言いかっこよくて惚れちゃいますよね...。一緒ににやけましょう...。これからも読んでくれると嬉しいです！ (2021年4月11日 15時) (レス) id: baf8d2c44e (このIDを非表示/違反報告)
ぷりぷりとっぽ(プロフ) - ん、んふふ///・・・はっ(゜ロ゜) 変態じゃないんです！！ニヤニヤしちゃうんです(*´-`) (2021年4月11日 11時) (レス) id: 4f0c2ae87b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Sirius | 作成日時：2021年3月19日 23時
