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余りの可愛さに言葉を失っていると、何を思ったのか

「話すこともできないほど具合が悪いんですか……!?
大変、誰かお医者様を呼んでこないと……」

と、本当に駆け出そうとしたその子の腕をガシリと掴む。

「い、いや大丈夫!
本当に大丈夫です!」

「え、でも調子悪そうですよ?」

……こんな可愛い子に話しかけてもらえるとか。
やっぱり人生いい事をするに限るなあ。

「いえ、本当に大丈夫です。
どこも悪くなんかないので心配しなくて大丈夫です。」

「……そうですか?
良かったです。
じゃあ私はこれで……」

「……あ、待って!」

……やばい。
思わず引き止めてしまった。
いやだってしょうがないよね、あんなに可愛い子にたまたま話しかけられちゃったんだもん。
そりゃ引き止めたくなるよね。
あー、待って、何か話さないと……なにか、話す事……というか私はなんでこんな山奥に来たんだっけ?

「えーっと、ここら辺に生えてた薬草知らない?
珍しくてこんな山奥にしか生えてないやつなんだけど……」

そういうと目をぱちぱちと瞬く。
そんな仕草も可愛い。
可愛さとは罪である。

「んー、薬草……、もしかしてツチアケビですか?」

「!そう、ツチアケビ!
この前来た時はあったんだけど、無くなっちゃってて!
どこか他の場所知らない?」

なんと、この美少女は薬学にも精通していたらしい。
完璧かよ。

「どうでしょう。
この辺りではもうあまり見ませんね。
何しろ珍しいものなので色んな人が採取しに来るんですよ。」

「そっかぁ……、引き止めちゃってごめんね、ありがとう、私はもうちょっと辺りを探してみることにするよ。」

がっくりと肩を落として見せると、美少女が慌てたように、
「あっ、あの!
ツチアケビなら私の家にもあるので、もしよろしかったら……」

……なんと、今日はついている日だ。
私の日頃の行いが良いせいかもしれない。

……え?
本当にいいの?
遠慮なく行っちゃうよ?

***

作者薬草の知識なんかないのでネットで薬草って調べてヒットした植物を適当に使ってます。

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作者名:林鈴 | 作成日時:2023年12月31日 2時

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