私の罪は何ですか？ (ページ5)

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今日は晴れているのか、部屋に柔らかい光が差し込んでいた。

あの後、あの出来事がちらついて、一睡もできなかった。
……わけでもなかった。
たぶん、床に入ってすぐに寝た。

ちなみに現在、昼である。

うら若き10代の乙女らしからぬ生活である。
普通は花嫁修行やら家事やらで忙しいはずなのだが私が研究やら薬の調合やらに明け暮れて全く結婚する気配がないので家族全員諦めている。

いや、別に結婚したくないとかそんなんじゃない。
いつまで経っても親と兄に頼ってばかりいても駄目だろうとは思っているのだ。
……思っては、いるのだ。

ただ、私をあんまり拘束しなくて身の回りのことをやってくれる侍女さんとかがいて私はただ研究に明け暮れたいとか思ってない。
別に、全然全くもって思っていたりなどしていない。

そもそもそんな人が居るわけないだろう。
居たとしても別に私は飛び抜けて器量良しと言うわけでも良家のお嬢様というわけでも無いので彼方の方から願い下げだ。

そのうち私も周りのみんな見たいに普通にお見合いして普通に結婚していくのだと思う。
そうして、普通に子供を産んで普通に幸せになるのだ。

流石にこんな型破りの生活を続けるというのは、ここまで私を慈しみ、大切に育ててくれた両親に申し訳が立たないものである。