174.鬼 ページ24
「ふい〜っ気持ちよかったぁ〜。」
濡れた髪を拭きながら、椅子に座った。
「あやつらも、上がっているかのぅ。」
「少し休んでから、戻りましょうか。」
「そうだのう。」
「夕食が楽しみだね!」
そんな事を口にしながら、私は椅子から立ち上がって、ある所まで歩いて行った。
ガコン
ボタンを押したと同時に聞こえる音。
「・・・フルーツ牛乳・・・ですか?」
「うん!おいしいよ。」
カポンッ
蓋を開け、飲み始める。
「プハーッ、いいねぇ!熱いお風呂に入った後の、水分を取られた体に染み渡るよ!」
「ビールを飲んだおやじか、そなたは。」
「えーっ?」
「ふふふっ、(人1)様。お髭、がついていますよ。」
「え?
あーっ、本当だ!」
ユキノに言われた通り、髭がついていた。
お嬢がため息をつきながら、タオルでゴシゴシと顔を拭いてくれた。
「それで(人1)、ローグとは最近どうじゃ?」
お嬢の唐突な質問に飲んでいたフルーツ牛乳でむせた。
「お二人とも、結構仲良さそうですよね。」
「が、しかし、ローグが手を出している所など、一度も見た事がない!」
「う゛ぅ・・・。
・・・さようなら!」
堪えられなくなった空気に、思わず逃げだしてしまった。
「待て!!」
追いかけてくるお嬢に、その後を追うユキノ。
怖い・・・!
「ヒイィィィィ!!」
ドンッ
そんな事をしていると、誰かとぶつかった。
「ご、ごめんなさ・・・ローグ?」
「(人1)。そっちも上がってきたのか。」
ガシッ
ぶつかった相手がローグだと知り、腕を掴んだ。
「逃げるよ!!」
「は?どうし・・・「逃がさんぞ!!(人1)!!」」
言い終わる前にお嬢が来て、何が何かわからないが、とりあえずヤバイと思ったらしく、走りだした。
グワァン
逃げられると思った思いも虚しく、絶対領土を使ったお嬢に二人捕まってしまった。
「さて、部屋でじっくりと聞かせてもらうとするかのぅ。」
少なくとも、今のお嬢は鬼だと思った。
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茶碗蒸し(プロフ) - コメント、ありがとうございます!そう言ってもらえると、嬉しいです!更新、ネタが思いつき次第頑張っていきます! (2017年3月11日 22時) (レス) id: 2b1984254b (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - 更新頑張ってください!いつも見ています(*´-`)続きがきになります( ´艸`) (2017年3月11日 22時) (レス) id: a650d73657 (このIDを非表示/違反報告)
茶碗蒸し(プロフ) - 返信遅れて申し訳ありません!!コメント、ありがとうございます!!更新頑張っていくので、どうぞ、これからもよろしくお願いいたします (2016年12月31日 5時) (レス) id: 2b1984254b (このIDを非表示/違反報告)
六竜(プロフ) - 最っ高に面白いです!!!!ローグと夢主のイチャイチャもっと増やして欲しいです!更新頑張ってください (2016年12月31日 1時) (レス) id: 01bafc1330 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:茶碗蒸し | 作成日時:2016年11月23日 9時