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172.旅館 ページ22

その後、皆、たくさん遊んで、帰る時間となった。



「時間が経つっていうのは早いものだよね。」



「そうだなぁ。」



沈んでいく夕日の方を向きながら、私とスティングは呟いた。



夕焼けの時間は嫌いだ。



夕焼けを見ると、



「あぁ、もう帰らなきゃ。お別れしなきゃ。」



と思ってしまう。



寂しい。という感情がよく出る時間帯なのだ。



「帰るとするかのぅ。」



「うん。」



お嬢の言葉に頷いた。



「・・・寂しいのか?」



「えっ・・・?」



いきなりのローグの声に少し驚いた。



「皆とお別れするのが寂しい。楽しい時間が過ぎていくのが悲しい。夕日が嫌いだ。



・・・と、まぁ、そんなところだろう。」



「な・・・で・・・。」



「そんな顔をしていた。」



「そ・・・か・・・。」



その様子を見ていたスティングがある提案をしてきた。



「今日は皆で旅館に泊まろう!」



「え?」



「そうと決まれば行くぞ!」







 







____IN旅館____



「結構広いな。」



「まさかいきなりで部屋がとれるなんてね。」



「ちょっと俺達お土産屋見てくるな!」



「完全に旅行気分だね・・・。」



「では、妾も何処か行ってくるかの。」



「あっ!私も行きます!」



「えっ!?二人も行っちゃうの!?」



「すまんの」



「えぇえぇえぇえぇえ・・・。」



パタンッ



五人が出ていき、ドアが閉まる。



部屋の中には、私とローグだけ。



レクターとフロッシュ?



スティングが連れて行ったけど?



ギュッ



「えっ?何?どうしたの?ローグ。」



「(人1)が・・・。」



「え?私?」



「(人1)が、抱きしめてくれと言っていたから・・・。」



一気に顔の熱が上がったのがわかった。



「綺麗だ・・・綺麗だよ・・・。」



熱を帯つづける顔。



は、恥ずかしい・・・。



チュッ



「んっ・・・。」



「(あ、頭の中真っ白になりそう・・・。)」



息が苦しくなって、少し離れた。



「んっ・・・ふっ・・・。」



離れて息を吸うと、次は、角度を変えてきた。



「ロ、ローグぅ」



「綺麗だよ。」



ローグはそう言うと、私から離れた。

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設定タグ:妖精の尻尾 , ローグ   
作品ジャンル:恋愛
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茶碗蒸し(プロフ) - コメント、ありがとうございます!そう言ってもらえると、嬉しいです!更新、ネタが思いつき次第頑張っていきます! (2017年3月11日 22時) (レス) id: 2b1984254b (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - 更新頑張ってください!いつも見ています(*´-`)続きがきになります( ´艸`) (2017年3月11日 22時) (レス) id: a650d73657 (このIDを非表示/違反報告)
茶碗蒸し(プロフ) - 返信遅れて申し訳ありません!!コメント、ありがとうございます!!更新頑張っていくので、どうぞ、これからもよろしくお願いいたします (2016年12月31日 5時) (レス) id: 2b1984254b (このIDを非表示/違反報告)
六竜(プロフ) - 最っ高に面白いです!!!!ローグと夢主のイチャイチャもっと増やして欲しいです!更新頑張ってください (2016年12月31日 1時) (レス) id: 01bafc1330 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:茶碗蒸し | 作成日時:2016年11月23日 9時

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