98.未知のウイルス ページ48
動くようになった足を動かし、壁画に近づいた。
「ケモケモが見てたこの絵・・・どういう意味なんだろう。何かから逃げ惑う人々・・・大きな生き物・・・この生き物が祭り上げられる・・・絵。」
「(・・・やっぱり最近、不明なものが多過ぎる。多過ぎて逆に不気味だ。)」
誰に聞いても正体不明なケモケモ。
突如現れた生体反応多数の生きてるこの島。
謎の壁画と石版。
陸で生きる魚。
海で生きる樹木。
"光合成するようにして成長する生き物"
「(光・・・合成・・・?)」
「ここの石版・・・光、樹木、後・・・毒!?あ・・・そっか何かに逃げ惑うと思ったらこれは、毒か。毒から逃げ惑う人々・・・そこから救ったのが、この生物。」
「(ケモケモはやっぱり、理解出来たんだろうか。でも、何でこっちを名残惜しそうに見たんだろう。)」
「この生物・・・まさか・・・!!」
そう叫んだ瞬間、いきなり、吐き気を催した。
ガクン
私はまたもや、膝から崩れ落ちた。
「気持ち悪い・・・。」
そして、信号弾が上がる音と同時に床に倒れ込んだ。
意識はまだ保てた。
が、体の熱が上がって、呼吸が荒くなっている。
「(何・・・これ。)」
心では思うも、声も出ないし、体も自由に動かせない。
目の前が霞む。
「(毒って・・・まさかウイルスの事だったの・・・?)」
「まったく・・・しかたのない子」
「(ソフィニア・・・。)」
何とか声を出そうとしても、出なかった。
「声が出ない事は分かっているから無理に出そうとしないで。」
「"ありがとう"」
と水で返事をした。
「あんた・・・頭いいわね・・・。」
*
「(人1)!!」
「どうした(人1)!!」
「ちょっとうるさいわよ。(人1)熱出てんだから、静かにしなさい。」
「ごめんね。(人1)。遺跡に一人にして。」
「"ルーシィ姉そんな悲しそうな顔しないで?私が頼んだ事だから、ルーシィ姉悪くないよ。"」
「(人1)・・・喋れないの・・・?」
「そのようよ。」
「それより、さっきから気になってはいたが、貴様は誰だ?」
「"エルザ姉。その人神様・・・。"」
「何だと!?これは失礼した・・・。」
「別にいいわよ。私貴方みたいな人・・・嫌いじゃない。」
「"ルーシィ姉・・・これ・・・何・・・?"」
「ウイルスってさっき判明したわ。」
植物、光、ウイルス、ケモケモ、全てが一致した。
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茶碗蒸し(プロフ) - コメントありがとうございます!実は私自身も夏祭りは結構気に入っています。語り場はどんな感じなのか気になるので見てみようと思います! (2016年8月25日 13時) (レス) id: 2b1984254b (このIDを非表示/違反報告)
AKUTO - 見ました!個人的には夏祭りが好きです!あとストーリーもいいですね! 今自分ホムペで、一緒に語ってくれる人探してます。良ければ、「フェアリーテイルについて語ろう(語り場)」で出してますよろしくお願いします! (2016年8月25日 4時) (レス) id: f3e58df52e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:茶碗蒸し | 作成日時:2016年8月6日 3時