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97.遺跡の中と深まる謎 ページ47

ガクン



私は足の力が抜け、膝から崩れ落ちた。



足を動かそうとしても動かない。



「おい!!どうした(人1)!!」



「うっ・・・あっ・・・あぁ・・・あっ・・・・。」



まるで入ってはいけないとでも言うように。



「やだ・・・やだやだ・・・駄目・・・駄目駄目・・・駄目なの・・・!!」



「おい、(人1)!?」



ガクガクと冷や汗を流しながら体が震える。



「(何でこんなにも震えが止まらないの・・・!?)」



結局私は、ナツ兄におぶられて、遺跡の中に入った。



遺跡の中はナツ兄が持ってきた深海魚があちらこちらでピチピチと跳ねていた。



「ほんとだ・・・」



「どういうことだ?ここは、なんなんだ?」



「神様の祠 的な?」



"神様の祠"



そう聞いただけなのに、体がピクリと反応したのが分かる。



お母さん・・・。



お母さんは神様に仕える巫女でそれは先祖代々受け継がれてきたこと。



私の為に村を出て、私を守って死んだ。



「あああ、ああ、あああ、あ」



「(人1)・・・?ルーシィ!!(人1)の様子がおかしい!」



「とりあえず、此処から出しましょ!(人1)にとって此処は体に毒みたい・・・。」



すると地面が呼吸するかのように上下に揺れ、おさまったかと思いきや、ナツ兄が地面に耳をあて、心臓の音がすると言いだした。



「とりあえず、試すか」と言い、長い槍をだしたエルザ姉が躊躇なく、地面に突き立てた。



突き刺した部分からは、黒い液体がじわりじわりと溢れてくる。



「なんらかの拍子で海底から上がってきた魚か亀の上にこの遺跡が沈んでいたとかじゃないのか?」



「でも、それだったら探索する必要なくない?きっと呼吸がすんだら海の中に戻っていくだろうし」



「よし、じゃあ、探検しようぜ!」



「え、ちょっと・・・」



「そうだな。宝物があるかもしれないしな!」



皆がバラバラになった後、大きな尻尾を振って、遺跡の中に入ってくる。



ケモケモはここの壁画が読めるのだろうか。



「ナツを、追いかけよう?」



ルーシィ姉が声をかけると名残惜しそうに見た。



「ケモケモ・・・」



もはや見上げるくらいに成長していた。



「まさか・・・光合成するように、成長する生き物・・・なの?」



「ルーシィさーんっ!」



「(人1)、行こう?」



「ごめん、もう少しだけ此処にいさせて・・・。お願い。」



「分かった。」



ルーシィ姉はケモケモを連れて遺跡を出た。

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設定タグ:妖精の尻尾 , ローグ   
作品ジャンル:恋愛
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茶碗蒸し(プロフ) - コメントありがとうございます!実は私自身も夏祭りは結構気に入っています。語り場はどんな感じなのか気になるので見てみようと思います! (2016年8月25日 13時) (レス) id: 2b1984254b (このIDを非表示/違反報告)
AKUTO - 見ました!個人的には夏祭りが好きです!あとストーリーもいいですね! 今自分ホムペで、一緒に語ってくれる人探してます。良ければ、「フェアリーテイルについて語ろう(語り場)」で出してますよろしくお願いします! (2016年8月25日 4時) (レス) id: f3e58df52e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:茶碗蒸し | 作成日時:2016年8月6日 3時

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