【フェアリーテイル】１７歳妖精の尻尾に所属しています・・・！２

５５.複雑な気持ち ページ5

｢・・・｣

何だろうな。

嬉しいはずなんだけど

何かがモヤモヤする

嬉しいはずなのに

素直に喜べない。

｢どうしたの？(人１)｣

ウェンディの声で我に返る。

｢ううん。何でもない。ちょっと外の空気吸ってくる。ずっと医務室の空気だったから外の空気が恋しくなっちゃった。｣

｢分かった。気をつけてね。｣

笑顔で手を振り、シャルルと話しだすウェンディ。

良かった。誰にも気付かれていない。

私はドアを開け、外に出た。

｢・・・｣









｢ふ〜。・・・外だと落ち着く。｣

｢(人１)・・・。｣

｢ルーシィ姉・・・。｣

私が座っている隣に腰を下ろした。

｢何・・・？ルーシィ姉・・・。｣

｢今なら誰もいないから泣いてもいいんだよ？｣

｢！！？



な、なんで・・・。｣

｢それくらい分かるわよ。｣

｢複雑な気持ちなんでしょ？｣

ルーシィ姉は上を見上げ目を閉じて静かに言った。

｢大好きなんだよね？二人のことが。｣

今度は私に顔を向けて言う。

｢うん・・・。｣

｢あの二人本当は優しいんだよ。親を殺したって言うのもきっと何か理由があるはずなんだよ。

剣咬の虎って弱い人達は追放されていっちゃうんだって。だからスティングもローグも剣咬の虎を追放されちゃうの。そんなの嫌なんだけど、ナツ兄達には勝ってほしいって思った。

でもやっぱり追放されちゃうのは嫌なんだでもってナツ兄達には勝ってほしくて・・・！
我が儘な事ばっかり思っちゃって・・・！！｣

｢大切な人達だもんね。そりゃあ迷うよね。そんな事思っても責めたりしないよ。｣

泣いてる私の背中をさすりながら言う。

私ってこんな泣き虫だったっけ？

二日目の夜泣いた時から今までで凄く泣いてたよね。

そういえばあの時の事ローグにまだありがとうって言えてない！！

というかあの日からローグにあってない気がする・・・。


今度会ったら言わなくちゃ・・・。

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