落ち込む ページ30
『あ”ぁ”ーーーーーーっ!!!!』
クロの部屋から聞こえくる叫び声
本戦を見てたから分かる
コイツは負けず嫌いだから
毎日寝る時間も惜しんで
何時間も何時間も練習して大会に挑んだ
葛葉
「............行くか」
部屋の前で足が止まる
なんて声をかける?
そもそも聞いてくれんのか?
ドアをノックしようと手がドアに伸びる
その時に大きな音が部屋から聞こえてきた
バゴッ
葛葉
「っ!?」
急いで扉を開けると
物を投げたのかドアの近くに椅子があった
葛葉
「あーぁ....ドア壊れるぞ」
『....................』
葛葉
「なに、どしたの?」
『....................勝ちたかった』
クロの目から大粒の涙が溢れる
堪らなくクロを抱きしめた
葛葉
「うん....悔しいよな.... 」
『............キル取れなかったぁ〜』
葛葉
「でもダメージ数出てたじゃん」
『あんなんじゃねーもん....
オレ........もっとやれるし........違ぇし........』
葛葉
「うん....お前がすげぇの知ってる
頑張ってたもんな」
『............悔しいよ....』
葛葉
「....うん、頑張ったよ」
一通り泣いてスッキリしたのか
寝ると言って布団に潜った
その隣に俺も横になった
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作者名:帝 | 作成日時:2022年12月16日 14時