[東リべ]東卍の裏ボス１４

血の繋がり ページ13

あの日から
真一郎に頼み込み
Aを連れてくるようにお願いした

Aの話すこと、やること
全てがカッコよくて
いつの間にか憧れを抱くようになった

Aの双子の兄
万次郎と言うやつには会わなかった

会えなかったって言う方が正しいかもしれない

Aは会うといつも万次郎の話をし
Aの憧れがソイツだと分かってしまったから

会ってしまったら
オレの憧れがAからソイツに変わるのが怖かった

Aだけがオレの憧れであって欲しかった

何をして、何を感じたのか
Aに関する全てが知りたかった

知れば追いつけるかもしれないと思ったから

いつの日か憧れだけじゃ済まなくなり
愛しいという感情までもが溢れてきた

それを真一郎に悟られ
Aはオレに会いに来なくなった

いつも一緒にいる万次郎に取られるかもしれない
その恐怖だけがオレを支配した



















A
『全部知ってたよ
オマエの気持ち』

黒川
「っ！！
なんでっ、、、！？」

A
『バレバレ
それでもオレはオマエの隣に居たかった
その気持ちを踏みにじりたくなかった
例え、オマエの本当の兄弟じゃなくても
友達としてオマエのそばに居たかったよ』

万次郎
「イザナ、、、オマエ、、、」

花垣
「え、、、？
それって、、、？」

黒川
「知ってたんだ、、、
そう、Aの言う通りだよ
オレは真一郎ともマイキーとも
Aともエマとも兄弟なんかじゃない、、、
誰とも血がつながってないんだよ」

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