[東リベ] 東卍の裏ボス (ページ20)

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恐怖ページ20

千堂
「確実に殺したはずだった
でも助けた奴がいた
橘直人だ
あの時、橘直人は
オマエが線路に落ちることを知っているように見えた」

タケミチは
目を見開いたまま言葉を失っていた

千堂
「変な事言うけどさ、タケミチオマエ、、、
過去に戻れるんじゃないのか？
そして過去の橘直人に助けを求めた」

花垣
「なに、、、言って、、、」

突然アッくんはタケミチの肩を掴んだ

千堂
「そうだろ？！
じゃなきゃおかしいだろ！
知ってでもいないと助けられる状況じゃなかった！
なぁ？！
おかしいだろ！！」

花垣
「やめろよ！！
おかしいのはどっちだよ？！
アッくんはそんなんじゃない！！
アッくんはいつも冷静で、、、
友達のために自分を犠牲にできて、、、
優しくって頼りになって、だから、、、だから、、、」

タケミチの目から大粒の涙が落ちていく

花垣
「そんなの嘘だっ！
アッくんがオレを殺すわけがない！！
オレの友達だ！！」

千堂
「タケミチ、、、」

アッくんは涙を浮かべて空を見上げた

千堂
「いつからこうなっちまったんだろうな？
オレは今や、稀咲の兵隊だ、、、
東卍の奴らはみんな稀咲の言いなり
マイキー君やA君なんて何年も会ってない、、、」

花垣
「稀咲って、、、稀咲鉄太、、、
今からでも遅くねぇよ！
東卍なんてやめちまえよ！！」

千堂
「はは、、、無理だよ
怖ぇんだよ、、、
ただひたすら稀咲が、、、」

アッくんの声は震えている
本気で恐怖しているようだった