首領の女 １１

預けられた理由 ページ4

A
『なに？どーしたの？』

佐野
「嬉しい
仕事早く終わらせるから
ソイツと遊んで待ってて」

A
『わかった』



















透人はここに来て
２回もAを抱きしめた佐野に対して
ある疑問が浮かび聞いてみた



















宮下
「お兄ちゃん、Aちゃんが好きなの？」

佐野
「好きだよ、大好き」

宮下
「Aちゃんもお兄ちゃんのこと好き？」

A
『はい、大好きです』

宮下
「そっか、、、
ぼくお母さん居ないから
はるがぼくのお母さんなの
お父さん忙しくて一緒には居られない
お父さんもきっと
お母さんのこと大好きだったんだなって思う
たまに会う時にね
お母さんの話、いつも聞かせてくれるの」

A
『そうだったんですか、、、
お父さんはとても素敵な人なんですね』

宮下
「カッコよくてすっごい強いの！
若頭？って言われてるんだよ」

A
『あら、若頭さんなんですか
それは素晴らしいですね』



















透人の父親は宮下葵(まもる)
暴力団宮下組の若頭だった
亡き父の跡を継いだ葵は若頭となり
色々と挨拶周りやらやることがあり
その為に透人を明司に預けた
透人の付き人でもある遥斗は葵に着いて行った為
透人の傍には居られなかった

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