絶対に帰る ページ22
少し落ち着いた？
小鳥遊
はい
ありがとうございます
華ちゃん
私たちは二人で逃げるの
どちらか一人の方が
助かる可能性が高いかもしれない
でも私は華ちゃんを一人にはしない
必ず、一緒に生きて助かろう！！
小鳥遊
はい！！
とりあえず、ここがどこか
まず、考えよう
華ちゃんは目がいい人？
小鳥遊
はい、でもなんで？
私ね、目がかなり悪くて
遠くはあまり見えないの
使い捨てのコンタクトしてたんだけど
それも一日しか持たないから
捨てちゃって
今、ほとんどなにも見えてないの
小鳥遊
えっ、、、
そのせいで見える？これ
小鳥遊
！？
足が、、、
そう、林の中を歩いてたら
木で切れちゃったみたいで
血だらけなの
小鳥遊
ごめんなさい
本当にごめんなさい！！
華ちゃんが謝ることじゃないよ
これは私のミスだから
とにかく、ここからなにか見える？
小鳥遊
えっと、、、
ちょっと待っててくださいね
えっと、、、、、、
遠くの方に明かりは見えるんですけど
それぐらいしか見えないです
それってたくさん見えるの？
小鳥遊
はい、いっぱいあります
多分だけど、街っぽいです
ならもうちょっと降りないと
そこには行けないね
ここは酸素も少し薄いし
まだ上の方なのかもしれない
小鳥遊
そー言えば連絡取れるものあったんですか？
うん、あったよ
これ、ケータイ
でもあまり充電がないの
だから今、電源落としてる
本当に必要な時に使えるように
小鳥遊
とりあえず、朝になるのを待ちますか？
そうだね
朝になると
もうちょっとよく見えるかもしれない
とりあえずは場所は悪いけど
寝るしかないみたいだね
寝れそう？
小鳥遊
はい、、、
なんか疲れちゃって
私はまだ起きとくから
寝てもいいよ
少し見張りもしとくから
小鳥遊
はい、、、すいません
おやすみなさい
おやすみ、華ちゃん
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作者名：帝
| 作成日時：2021年2月22日 19時
