首領の女 ３

守られ守る ページ29

佐々木は追いかけられ
必死で足を動かした
もう動けないと息も絶え絶えで
扉の前に座り込んだ
追いかけてきた目の前の男は拳銃で撃ってきた
頭を抱え込み当たらないようにした



















佐々木
「もうやだ、、、誰か助けて、、、」



















涙がとめどなく溢れてくる
泣いても意味がないことは分かってる
でも自分が死ぬかもしれない恐怖で
身体の震えは止まらず涙も溢れてくる

その時、後ろにある扉が開いた



















A
『莉央ちゃん！』



















開いた扉を見ると目の前に姫がいた



















佐々木
「なんで、、、」

A
『足を怪我してるの？大丈夫？』

佐々木
「うえっ、、、(＞︿＜｡)」



















Aは泣く佐々木を抱きしめ
落ち着かせようと佐々木の背中を撫でた



















A
『大丈夫だよ、大丈夫』

モブ
「オイオイ、２人に増えたぞ」

モブ
「うわ、可愛い〜♡」

モブ
「どれどれ？オレにも見せろよ」



















Aは目の前を見た
拳銃を持ったままこちらを見るいやらしい目線
咄嗟に佐々木をぎゅっと抱きしめた

でもこのままここに居ることは出来ない
このままだと２人とも殺される
佐々木は足を怪我して動けそうにない
動ける私がなんとかしないと



















A
『莉央ちゃん、まだ走れる？』

佐々木
「え、、、」

A
『立って！』



















佐々木は姫の言葉に勢いよく立ち上がった
Aは佐々木の手を繋ぎ
その場を走って逃げた



















(なんなの、この子、、、
アタシなんか放っといて
自分だけ逃げればいいじゃない、、、
なんでアタシなんか守るのよ、、、)

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