首領の女 ３

ＵＳＢ ページ13

万次郎のそばにいると
たくさんの人に声をかけられた
その間、邪魔しないように見守った
少し人が途切れ
トイレに行きたくなり
万次郎に断りを入れトイレを目指す
着いて行くと言われだが
丁重にお断りした
用を済ませ戻ろうとした時
誰かとぶつかった



















モブ
「痛ってーな」

A
『すいません』

モブ
「！いや、そっちは大丈夫？」

A
『はい』

モブ
「悪い、ちょっと急いでて
良かったらこれ使ってくれ、じゃあ」



















その人は私にハンカチを渡し
その場から走り去って行った

なんでハンカチ？
と思って立ち上がると足が痛むのに気付いた
足元を見ると左足から出血していた
ぶつかった際、足を擦ったのだろう

もう一度、トイレに戻り
ハンカチを濡らそうとしたら
ハンカチの中からなにかが洗面台に落ちた



















(ＵＳＢ？)



















さっきぶつかった人のかもしれない
会場に戻ったら返そうと
とりあえずポケットに突っ込んだ
ハンカチを濡らし
怪我してる部分に軽くあて血を止めてから会場に戻った

会場に戻ると
私に気付いたのか万次郎がすぐ側に来た



















佐野
「足どうした？」

A
『少し転んでしまって』

佐野
「こっち来い」



















手を引かれ椅子に座らされた

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