好き ページ38
えっ、、、
二宮
泣いてるよ、Aちゃん
あなたside
いつ電話しても出てくれない
なんで？
かけてって言ってたじゃん
出るって言ったじゃん
今日も出ない電話にかけてみる
やっぱり出ない
あれから数日後
今日は気分が良くて
しかもオフという嬉しいオマケ付き
没頭して台本に目を通してしまったせいで
買い物し忘れてたことを
日がとっくに暮れた8時過ぎに思い出した
遅いけど今から行くか、、、
ぼーっと歩いてたら
いつの間にか隣町まで歩いてたらしい
ここ何処だ？
アプリを起動させ
現在地と帰る家を検索
あー、、、
やっちゃった、、、
結構、距離あるな〜
お腹も空いてきたし
あそこのコンビニ寄ろうっと
肉まんを買い
悪いと思いながらも
空腹に耐えきれず
歩きながら食べた
その途中
二宮さんを見つけた
彼は家に送らせてほしいと言ってきたので
その好意に甘えることにした
歩いて帰ったらもっと夜になっちゃう
寒いのもあって
良かったらと部屋に招き入れた
何故か
大野さんのことばかり聞いてくる
その名前、聞きたくないな〜
電話してみてと言われた
出ないって分かってたから電話した
出ない電話に誰か出た
女の人、、、
ズキッ
その人の後ろで声がする
大野さんの声
ズキッ
あー、、、
女の人と居るんだ、今
ズキッズキッ
心臓が痛い
なんでこんなに悲しいんだろう
わたしは、、、
大野さんが好き、、、？
好き、、、
そう言ってみたら
なんだか落ち着いてきた
そっか、、、
あたし、大野さんが好きなんだ、、、
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作者名：帝
| 作成日時：2020年5月29日 14時
