私だってわからない ページ10
ようやく解放され
話が出来るようになり
聞きたかったことを聞いた
『もうっなんなの?!
私、殺されるようなことした?
それともさっきのまだ怒ってるの?』
葛葉
「知り合いが居たんだよ」
『そんな理由?
そんな理由で殺されそうになったの?
意味がわからない』
葛葉
「殺そうとしてねーよ
お前が息するのが下手なだけだろーが
何回やったらお前は覚えんだよ
それとも練習すっか?
ちゃんと息が吸えるように
パニックにならないようにずっとしてやろうか」
『それは嫌、死ぬと思うので遠慮したい
それに、さっきのでもうギブ、無理』
葛葉
「やってる時は出来て
なんで今はできねーのか謎だわ
それに、俺に支えて貰わなきゃ腰砕けてんのに
なんでそんな威勢いいかね〜」
確かに言ってることはご最もだ
私だってわからない
なんであの時には出来て
今は出来ないのか全くわからない
場所が違うから?
それって関係ある?
それに私は今、葛葉の服を握りしめてないと
確実に床に座り込みそうになる
かろうじてだが足の間に葛葉の足が入り込み
片腕で抱きしめられていて
それでなんとか立っている状態だ
必死で握りしめてるから
彼の服はしわくちゃになっている
『服........』
葛葉
「服?あぁ、どうでもいい」
『なんで隠れたの?
行きは隠れなかったよね?』
葛葉
「行きは知り合いが居なかったんだよ
スタッフは居たけどどーでもいいし
今は他のライバーが居んの
バレたらめんどくせーから隠れただけ」
『知ってる人なんでしょ?』
葛葉
「まぁ、知ってはいるな
でもめんどくせー、絶対見つかったら絡まれる」
『あんま会わないの?その人と』
葛葉
「プライベートだと会わねぇな
そろそろ行ったし戻るか
お前も歩けるだろ?」
『私の為にどうも』
葛葉
「いーえ」
手を繋がれ
今度は腰じゃない事に安堵した
やっぱり手の方が歩きやすさは格段に違っていた
1013人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
楠木 帝(プロフ) - えむたさん、ありがとうございます (1月11日 9時) (レス) id: cf0d72afbe (このIDを非表示/違反報告)
楠木 帝(プロフ) - 蝶形苺_DIAさん、ありがとうございます (1月11日 9時) (レス) id: cf0d72afbe (このIDを非表示/違反報告)
えむた(プロフ) - どすとらいくな作品です… (1月11日 5時) (レス) @page24 id: 2c8060619c (このIDを非表示/違反報告)
蝶形苺_DIA(プロフ) - めちゃめちゃ面白かったです!続きも待ってます♡ (1月11日 0時) (レス) @page24 id: b7f5c20393 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:楠木 帝 | 作成日時:2024年1月9日 18時