完璧な奥さん２ (ページ24)

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『さ』

葛葉
「ん？」

緊張し過ぎたのか声が裏返った
最悪だ....
穴があったら入りたいというのはこういうことなのか

『ﾝﾝｯ、さ、さっきはその....
自分からしたのに、恥ずかし過ぎて....
た、ただ、その....』

葛葉
「なに？w緊張してんの？w」

『だって....あんなの無理....』

葛葉
「じゃーなんでやったんだよw」

『部屋から出たかったから？』

葛葉
「フツーに戻ろうって言えばよくね？」

『た、たしかに....』

葛葉
「なんかあったのかと思ったわw」

『なにもない』

葛葉
「なーんか腹減った、なんかねーの？」

『今からご飯炊くの？』

葛葉
「白米はいいや、なんか軽いもん」

『わかった、ちょっと待ってて』

side葛葉

なにも喋らないから
なんかしくったかと思って焦った
でもただ恥ずかしかっただけだと聞き安心した
安心したら途端に腹が減ってきて
それを伝えるとわかったとキッチンに向かっていった

呼ばれキッチンに向かうと
スイーツがテーブルにあった

『夜に甘いものは罪かな？』

葛葉
「いーんじゃね
にしてもえらい早く出来たな」

『簡単だからね
カステラ余ってたからそれ使ったの、即席ティラミス』

葛葉
「うまそ」

『どうぞ召し上がれ』

Aはマジで料理が上手いと思う
このティラミスもめっちゃめっちゃ美味い
食い終わったあとは
ふたりして寝室に向かい、並んで横になり
Aを自分に引き寄せ顔を埋めた

『どうしたの？』

葛葉
「ん～？なんか幸せだな～って」

『私も幸せ
これから年末にかけてどんどん忙しくなるけど
身体壊さないでね』

葛葉
「うん、そっちも
あとAからしてくれたの嬉しかった、またしてよ」

『........考えとく』

葛葉
「楽しみにしとくわ」

Aを抱きしめてそのまま眠った