完璧な奥さん２

怒る ページ1

『ここだとしんどいので、少し移動しよ
そのまま肩に掴まれる？』

不破
「運んでくれるん？優しいなぁ〜」

『不破さん、私怒りますよ』

不破
「............もう怒っとるんよそれは
ごめんな、俺こんなやけ、許してや」

『........はぁ、分かった、もうなにも聞かない』



















side不破

誤魔化せると思った
だって、さっきまで一緒おった３人を誤魔化せてる
スタッフも気付いとらん
いけると思ったんよ
でもさ、なんなんこの子
なんでよりによって医者なんよ....
最悪や、マジで

肩を貸してくれると
怒ったように言う目の前の女の子
きっとその子は優しさで言った

でもごめんな、信用ならんのよ
いくら葛葉の奥さんやっても
俺にとっては初めて見る子やし
そんな初めての子に、なにもかも預けられるわけがない

飽きられたかな〜
でもそれはしゃーない、癖やもん
隠すのが癖になっとる
夜の街長いと、色々疑っちゃうんよ
ほんまごめん
謝ったら許してくれんかな〜



















不破
「うわっ！！」

『っ！！不破さん！！』

不破
「えっ」



















余計なこと考えとったら
足元が見えとらんくて
パイプ椅子に引っかかった
咄嗟にその子を守ろうとしたけど
何故か俺の身体は、その子の上にあった

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