これは昇給案件ですねぇ！！ ページ24
程なくして総統閣下と書記長様が揃って食堂に入りしたのを確認してサーブを始める。
ステーキを切り、ローストビーフを切り、鹿肉も魚も全て食べやすい大きさに解体していく。シェフがやればいいじゃん。
そして切りながらはた、とようやく気付く。
給仕係ってもしかして俺一人ですか……？
総統閣下は一人減ったから、と言っていたはずだ。だが俺以外の給仕係と出会いもしてないし今更やって来る気配はない。あれ……？もしかして、もしかしなくても……
「給仕君、ステーキとカプレーゼ。あとパスタを少量取ってくれ」
「今日は……そうやなぁ。アジフライと味噌汁、ご飯大盛りで頼むわ」
「俺はステーキとローストビーフ丼とそのワインっぽいやつとパスタとピザと……なんか適当に入れといて」
ぶ、ブラックじゃんか！！！はーーーー！！！！えっ！？！？
一般兵の食堂は決まったメニューしかなく、順番に並んだトレイに予め盛られた料理を配置するだけと言う単調作業の繰り返しが主だった。
だがここは各々が好き勝手に料理を選び、それを盛り付けていくシステムと察して笑顔が固まっていくのが自分でもよくわかった。
前任者あああああああああ！！！おま、お前よく頑張ったな！？！？そして逃げるな！！！！任された仕事はしっかりやれよ！！！！これっ……こんなことメモにも無かったぞ！！！！お前！！！！
心の中は見知らぬ前任者に対して暴言の嵐だったが絶対に表には出さないように軽く深呼吸して幹部の方々がオーダーしていく品を皿に盛り付けていく作業に没頭した。
なんとかオーダーを聞き返すことも無く配膳作業が終わり、今すぐにでも煙草を吸いたい気持ちを抑えてサイドテーブルにほど近い部屋の隅に待機する。
「では頂こう」
総統閣下の声で全員が手を合わせて食事を始める。
まだサイドテーブルには全員がもう一度食事を取れるくらい残っていて微妙な表情を浮かべる。
「……給仕君」
「は、はいっ」
話しかけられると思っておらず完全に気を抜いていた。
「何をしている。君も席に着いて食べたまえ」
「……よ、よろしいのですか……？」
「当たり前だろう。追加で食いたい奴は自分で取ればいいだろうし折角今日から配属になったのだ。親睦を深めるには丁度いいと思うが？」
いや聞かれましても……他の幹部の方々はそれぞれ他愛もない事を話していたりしていて、特にこちらで起こっている異常事態を止めて下さる方はいなかった。
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加藤(プロフ) - 花緑青さん» しております！が抜けてました・・・ﾊｽﾞｶｼｲ (2019年8月23日 4時) (
レス) id: 55ae45cac2 (このIDを非表示/違反報告)
花緑青(プロフ) - 加藤さん» 加藤様コメントありがとうございます！直球の告白有難く受け止めさせて頂きます。まだまだ酷暑が続きますので加藤様もお気をつけてお過ごし下さい。 (2019年8月21日 12時) (レス) id: 02ce914128 (このIDを非表示/違反報告)
加藤(プロフ) - す、好きです！！！！！！癒しをありがとうございます！！！！お体にお気をつけて！更新も楽しみに！！！ (2019年8月21日 6時) (レス) id: 55ae45cac2 (このIDを非表示/違反報告)
花緑青(プロフ) - ねむるさん» ねむる様コメントありがとうございます。某イルカはWindowsの何かのツールで出てきたコンシェルジュ的なキャラクターですね。｢お前を消す方法｣などで調べると画像が出てくると思います。給仕君を気に入って頂きありがとうございます！きっと彼も喜んでいると思います (2019年8月20日 21時) (レス) id: 02ce914128 (このIDを非表示/違反報告)
ねむる(プロフ) - 男主くんの設定すごいすきです...。某イルカのオマージュ分からくて地元の水族館のイルカ出てくるCM思いつきました() (2019年8月20日 20時) (レス) id: f070b83cbf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花緑青 | 作成日時：2019年8月16日 8時
