社畜少女がハンター試験を受けるらしいです［H×H］

選択 ページ7

「ハンターって知らない？」

驚きの混じった声に、私は首を縦にブンブンふる。

「だって君の……いや、何でもないよ♥」

なに、そこまで言われたら気になるでしょう！

「んー、簡単に言えば、何かを追及する仕事をしている人かな」

『ほほう』

「ちなみにプロハンターが持つライセンスは、売れば7代は遊んで暮らせるかな。公共交通機関も全部乗り放題だよ♠」

『なっ！？』

なんてことだ、この世にそんな持つだけで人生勝ち組アイテムがあるなんて！

ん……？それを取れば私はあのブラック企業から解放？

『それ、試験なんですよね。いつですか？』

「明後日♥」

『は？』

「1日あれば、会場着けるよ♣」

『え？』

「あと、ヒソカ。呼び捨てでいいよ♥」

無理矢理にでも連れていくから荷造りしておいてね？
空のグラスを机に置いたヒソカさんが振り向き様にそう残して出口へとスタスタ進んでいく

『え？ありがとうございました？』

一体なんだったのか。

7代は遊んで暮らせるとか盛りすぎだけどスゴイ。
もし受けるなら会社は捨てよう。うん、そうしようか

空になったブルーハワイの皿をトレイに乗せてカウンターに戻る

「わんっ」

『ん？あ！子犬くん忘れてた！』

いつもだったら具現化された動物は私の欲求がはたされると私の体内に勝手に念として戻るか戻せるんだけど、

『もう私から危機は去ったよ？わんちゃん。』

「ン〜？」

あ、ダメだこれ。ていうかこの子

「念が見えないね、その犬」

後ろからおばあちゃんも覗き込む。例外で普通のペットになったのかな

『私ペットが欲しかったんだよね』

「却下」

即答加減に思わずバランスを崩した私を子犬が前足で受け止めようと二本足立ちをする

「どうせあたしが面倒見なきゃだろ」

『そんなことないって、ハンター試験連れてくし』

「え？」

『はい？』

あ、やべ。私口が軽いほうだわ、今分かったよ

「ハンターになるのかい？」

え、おばあちゃんハンター試験知ってたんだ

私が驚いたのが伝わったのか、おばあちゃんが溜め息をつく。

「なんであたしが念のこと知ってたと思う？」

『最強アグレッシブばあちゃんだから。』

「バカだね、あたしはハンター協会で働いてたんだよ」

ワッツ？え？初耳……

「協力は、してあげないよ」

ハッと勘づく。おばあちゃんの寂しげな後ろ姿には見覚えがあった

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『このケチオバタリアン〜！』

「聞こえてるよー」

『ぎゃあああああ！』

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