白銀の昔話 ページ46
『目の色？あっ！』
慌てて手を確認する。まだ爪は伸びていない
近くに身を隠せる場所は！？マップ……あった。
『うわあすごい、本棚の背高い』
人気のない廊下を進んだ先の図書館内部は、月明かりに照らされて幻想的な青と紫に染まっていた
背の高い本棚の、影なった位置を見つけて座る
えーと鏡、あった！
目当ての鏡を取り出して覗き込む
そこに映るのはいつもより濃くなった青の瞳と白銀の獣耳
……やらかした。ゴン達は驚いてなかったから多分耳は今
「奇遇だね♠こんな所で」
『ぎゃああ！出たうおわっ！』
突然のピエロの来訪に私は慌てて耳を押さえる
「随分と可愛らしいね♥どうしたのかな？」
『いくらですか？』
「ん？」
『だから口止、』
「君の本当の正体を教えてくれたら誰にも言わない♦」
ヒソカさんが優しげに微笑む
げ。まずいことになった
けど、この人なら話しても大丈夫って気がしないでもない
私のことを理解してくれるような気がするんだ。負けず劣らずの変人ヒソカさんだしね
とりあえず座って、と促した後、スッと息を吸って心を落ち着かせる
『何から話しますかね、知ってます？ヒソカさん。世の中には狼人間って呼ばれる異形がいるんです』
ヒソカさんはただ静かだ
『私の父がそうでした。月夜になると狼と化する、だから小さな集落で、なるべく目立たずこじんまりと生活していたんです』
『私は、獣人の父と一般人の母のハーフです。獣のクォーターですかね。でも、昔から不思議な力が使えました。動物になつかれ、従える今の念能力です』
多分、父も何か能力があったんだと思う
『生活が賄えなかった父は、色んな仕事をしていました。私が小さい頃、父が人を殺めようとしてるのを見たんですよ。それを私の念で助けました』
『それからですね。父が不自然に消えて、母は私を産んでから身体が悪くて。父の仕事仲間の組合から多額のお金の請求をされたので、つたってつたって裏では人身売買もする多角経営会社に入るはめになりました』
『正体でしたよね？私は月夜ではなく感情が高ぶった時や、身体能力の飛躍が必要なとき。命の危機が訪れた時に獣化するんです』
私の幼少期を知るネテロさん。実は焦っていたのだ。いつか、みんなにバラされてしまうのかと
あはは、あんなネテロ豪速球ボール受けたらそりゃ命の危機だわ。私自身に余裕がないことを気づかせるために狙ったな、じいちゃん
￣￣
『災難すぎて色々泣きそう』
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shela(プロフ) - さん» 教えてくださってありがとうございます〜！ (2022年8月13日 21時) (
レス) id: 9d22579331 (このIDを非表示/違反報告)
- ページ37の勘違い、事業説明してます… (2022年4月29日 11時) (レス) @page37 id: a8792a9d0d (このIDを非表示/違反報告)
shela(プロフ) - momoさん» コメントありがとうございます！とりあえずヒソカのリクエストがあったのでヒソカオチは必ず書きます。リクエストがあったキャラは全員分岐として書いていく予定です！後は続編で登場するルイスぺトロと私が書きたいキャラ達も入れます！あやふやでごめんなさいm(_ _)m (2019年2月16日 22時) (レス) id: 7563e3b788 (このIDを非表示/違反報告)
momo(プロフ) - 落ちは誰ですか？ (2019年2月16日 21時) (レス) id: 3eab5fcd02 (このIDを非表示/違反報告)
shela(プロフ) - アルテミスさん» 読んでいただき、さらにコメントまでありがとうございます( T∀T) 私なんかの作品で笑っていただけるなんて嬉しいです！嬉しさのあまり現在進行形で三点倒立しております！更新、頑張りますねっ(*≧ω≦) (2018年6月18日 22時) (レス) id: 7563e3b788 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：shela | 作成日時：2018年6月11日 19時
