社畜少女がハンター試験を受けるらしいです［H×H］

ダンディーガイ ページ21

くるるるっぽっぽー、ぐるっぽー

『もう！直らんわ！』

ギタラクルさんが壊した私の目覚まし時計

時間になるとハトが窓から出てくるやつなんだけど……

「A、ボクが直しとくから♦」

ヒソカさんが私の手から時計をスルリと持ち上げる

『いいんですか！？ありがとうございます！』

「いいよ♥」

じゃ、遠慮なく。助かります、とヒソカさんに手を合わせて毛布にくるまる

『おやすみなさ〜い』

「おやすみ♣」

「え？目覚まし時計直ってないよ？」

誰のせいじゃああ！


……あれ、もう朝

「よーでるよーでるよーでるよーでるくるる、くるる、はとぽっぽ」

「A、♥おはよu」

『私の目覚まし時計に何をしたぁぁぁ！』

「時間通りに鳴ってるよ♠」

『そういう問題じゃないですって！そもそも選曲古くない！？』

「ねえ何なの？朝からうるさい」

『元凶は出て来ないで下さいね！！』

何なんだもうこの人たち山田を軽く超える強者がこの世に存在するとは。

「ワン」

『ねー、ドラちゃん。』

寝たのに疲労が溜まったわ

え？もしかしてこいつらと一緒に試験受けなきゃなんない？

ドラちゃんに愚痴っていると、突然大きな音が響く

ヒソカさんに他の受験者がぶつかったみたいだ

「チッ」

舌打ちをして通り過ぎていく。あれかな、日頃の行いだよヒソカさん

「ｸｸｸ♥」

『は？トランプ？』

突然取り出されたトランプカード

目の前を通過したトランプの方向を見る

「助けてくれえ！」

さっきの人の、腕が切り落とされている?

「気を付けようね？人にぶつかったら謝らなくちゃ♦」

『いや色々違うから！？』

確かヒソカさん、そのトランプで遊んでたよね？
ぶつかっただけだよねその人？

「ヒソカ、余計なことしてると今年も失格になるよ？」

「ん？大丈夫さ」

『思い出した！ビーンズさんの言ってた昨年の殺傷って絶対ヒソカさんですよね？うわ待って一番近くにいたわ』

この人以外見つからんわ。とりあえず距離をとr

ジリリリリ！

『ぎゃああ！なんだなんだ？伏せろっ！』

けたたましい音に、私は頭を守って伏せる

「只今をもって試験受付を終了と致します」

会場に響くダンディーな声

「以後これより、ハンター試験を開始します」

頭を起こして声の元を確認する

うわ、髭が凄いなあの人。くるるんって、くるるんって！



￣
『つうかヒソカさん。私を何時に起こしました？』

「昼の12時♥」

『遅いわっ！！心の準備が出来てないんですけど！？』

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