【名探偵コナン】月の巫女 Part6

第254話 目覚めた少女 ページ23

貴(本当に志保ちゃんなら恐らく新一が幼児化したことに気がついたから頼ってきたのね...)

志保ちゃんは研究者だ
薬を使った後の報告はされるだろう
なんだかの理由で薬を飲んで縮んで組織を抜けてきた
そういうことだと思う

幸いまだ夕方だったからかデパートも空いていてとりあえず下着と服を買い数分で博士の家に戻る

貴「ただいま〜」

博「おかえり、Aくん」

貴「あの子は？」

博「まだ寝ておるよ。それでどうしたんじゃこの子は？」

と博士が聞いてくる

貴「たぶん新一と同じ境遇に遭ったのよ。その証拠に子供の身長にしては大きすぎる大人の服を着ていたし...。白衣を着ていたって事は研究者か薬関係の仕事の人。そして新一の家の前に倒れていたって事はきっと新一を頼ってきたのよ」

博「なるほど...。でも何で頼ってきたんじゃ？」

貴「それは私の推測だけどたぶんこの子何らかの形で新一が幼児化した事を知っていたんじゃないかしら？だから同じ境遇に遭った新一の家の前に倒れていた。それか探偵としての工藤新一を頼ってきたかの…まあ、本当の事は本人に聞かないと分からないけどね？」

と話しながら濡れた服を先ほど買ってきた新しい服に着替えさせる
すると

少女「うぅ...ん...お、ねぇ...ちゃん...」

と少女は言い、その頬に涙が伝った

貴(もしこの子が志保ならもっと早く伝えてあげるべきだったわね...。忙しかったとはいえ...。明美は生きているって)

と私が思っていると

少女「うぅ...んっ...」

少女が目を覚ました

貴「おはよう。目が覚めたようね。貴方工藤家の前で倒れていたのよ？」

少女「！月姫さん…」

貴「！」

貴(…どうして分かるの？)

寝起き一発目でそんなことを言われると思ったなかったから少なからず動揺した

少女「あ、忘れて…、人違いよ…」

と少女は頭を振って言う
そして

少女「全然姿が違うのに…どうして…」

と呟いていた
まだ少し混乱しているようだ

貴「まあ、そんなことはとりあえず置いておいて、服は着替えさせたけどとりあえず水分を取ったらお風呂に入ってきなさい。博士？お風呂沸けてるよね？」

と私は少女にお水を差し出しながら博士に尋ねた

博「ああ。沸けておるぞ」

貴「良かった。それじゃあお風呂場に案内するわ。頭の整理はお風呂の中でしなさい」

少女が水を飲み終わったのを確認すると私は少女をお風呂場に連れていった
博士の家は小さい頃まあまあお世話になっていたので間取りは知っている

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