【名探偵コナン】月の巫女 Part6

第245話 迫真の演技 ページ14

15分後
私は港のコンテナにたどり着く

とりあえず車があると目立つため一旦近くの駐車場に停める

そして更に15分後、明美がタクシーに乗ってやってきた
明美はタクシーを出てコンテナを進んでいく

それに一定の距離を保って私もついて行った
コンテナは障害物だらけで隠れるのはもってこいだ
助かる

明美は港の方に行こうとしたが生憎そちらの方にはまだ作業をしている人がいた

貴(こんな夜まで仕事か…)

大変だなと思いながら再び明美の後を追う
少しすると黒ずくめの男2人が現れた

貴(ジン、ウォッカ！)

その後は特に変化もなく夢の内容が進んでいく
防弾チョッキには気がつかなかったようだ

そしてジンが拳銃で撃った場所も同じ
そしてあいつらはお腹に一発だけ撃ち込むとすぐに去って行った
それと同時に新一の声が聞こえ明美はそこに倒れ込む

コ「雅美さん？！」

蘭「どうしたの雅美さん、しっかりして！」

と蘭ちゃんの声も聞こえる

そこで私は表に出る

貴「蘭ちゃん、コナンくん！」

コ、蘭「A(お)姉ちゃん！」

貴「救急車ならさっき呼んだわ。あとは私の処理は任せてちょうだい」

蘭「でも！」

貴「蘭ちゃんは港の入り口にいて救急の人が来たら案内してくれる？」

蘭「！分かった！」

そう言って蘭ちゃんは走っていく

貴「ああは言ったけど……残念だけどその人はもう助からないわ」

明美は脇腹を抑え、ハアハアと息を上げて目は今にも閉じかけ
そういう演技をしている

明「ハァハァ…、ボウヤ探偵事務所にいた子だったわよね…。そっちの貴方は初めて見る顔だけど…」

明美は必死に何かを伝えようとしている

コ「！雅美さん！」

明「どうしてここが分かったの？」

そう言うと新一は発信器を偶然つけてしまったことを話す

明「そうだったの…。最後に私の言うことを聞いてくれる？」

コ「なに？」

明「10億円の入ったスーツケースはホテルのフロントに預けてあるわ…。そ、それを奴らより早く取り戻してほしいの…」

と10億円の回収を新一に頼んだ

貴(確かに自分では回収に行けないものね…)

コ「奴ら？」

明「謎に包まれた大きな組織よ。末端の私に分かっているのは、組織のカラーがブラックって事だけ…」

コ「ブラック？！」

明「そ、そうよ。組織の奴らが好んで着るのよ。カ、カラスのような黒い服をね」

コ「！」

すると新一の顔が強張った

明「頼んだわよ、ボウヤ…」

そしてそれを最後に明美は意識を失ったかのように目を閉じた

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