【名探偵コナン】月の巫女 Part6

第243話 地獄の3日間&No Side ページ12

陣平を半ば強引に振り払って百合川の家に帰る

貴「あーあ、今思えば何やってんだろ恥ずかしい…」

貴(でも…スッキリした。心が軽くなった気がする)

貴「さて、切り替えないとね」

今は明美のことが最優先だ

貴「まあ、やれることはやった。あとは当日を待つだけ…」

貴(大丈夫、上手くいく…)

ここから先、私が手出しできる時間は無い

貴「…明日からは仕事三昧…。頑張るか…」

私はお風呂に向かい、寝る支度を始めた




貴「ふぁ…」

藤「大丈夫ですか？月姫さん」

貴「大丈夫…。眠っ…」

藤「ふふっ、本音が漏れてますよ。……ふぁ…」

貴「そういう茜さんもあくび出てますよ」

藤「月姫さんのわがまま聞いたらこうなったんです！頼んできたのは月姫さんですからね！」

貴「分かってますよ…」

映画の撮影に雑誌の撮影、バラエティにこれからラジオの生放送
この生放送が終われば地獄の3日間は終了だ

貴「ありがとね、茜さん。いつもいつも」

藤「そうですよ。もっと労ってください」

貴「じゃあ今度回らないお寿司屋さんでも行きません？」

藤「！はい！」

茜さんは肉より魚派だ
なら、高いお肉よりお寿司とかの方がいいだろう

貴「ふふっ、じゃあ今度ね」

藤「楽しみにしてます！あっ、もうすぐ着きますよ」

貴「はーい」

私は車を出る支度をし始めた



貴「お疲れ様でした！」

ス「お疲れ〜」

スタッフさんに挨拶をしてスタジオを出る

藤「月姫さん、お疲れ様です」

貴「あー、疲れた」

藤「3日間お疲れ様です」

貴「茜さんもお疲れ様。明日はゆっくり休んで。それと車で寝ててもいい？家に着くまで」

藤「ふふっ、大丈夫ですよ」

貴「ありがと。茜さんも眠いのにごめんね」

藤「気にしないでください！」

私は車に乗ってしばらくして私の意識は落ちていった
意識が落ちる前に聞こえたのは茜さんの電話の着信音だった



No Side

鳴る着信音
藤本は百合川が完全に寝ていることを確認してから電話に出る

藤「この時間は電話はかけてこないようにって言っていましたよね？…………は？なんでまた…。……そうですか。上は私だけだと心許ないとお考えですか…。…別に不満はありませんよ。こっちに来てもらえると助かるのは事実です。…………………例の件は滞りなく進んでます。私たちに任せてください。……ええ。進展があったらまた」

そう言って電話は切れた

藤「来るのか日本に…」

小さな呟きを聞いているものは誰もいなかった

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