【名探偵コナン】月の巫女 Part4 (ページ40)

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第176話 15年ページ40

受付の前には小五郎さんと英理さんがいて私を待っててくれていた
中学の卒業式の時もそうだったけど、私1人じゃ不安だろうから一緒に参列しましょ？と英理さんが提案してくれたのだ

貴「英理さん！小五郎さん！お待たせしました！」

妃「Aちゃん！いいのよ！それにしてもよく似合っているわ」

毛「だな、卒業式の紺のスーツとは違って白はまた違った雰囲気になるな」

普段はダラっとしている小五郎さんもピシッとしたスーツを着てきていてとてもカッコいい
英理さんはいつも通りのような格好だが相変わらず綺麗だ

貴「ありがとうございます」

妃「じゃあ、行きましょうか？」

貴「はい！」

私たちは体育館の前の受付に進む
新一の名前の書かれている場所に丸をつけて中に入る
体育館は紅白幕に覆われていて椅子が何脚も並べられていた

席について、鞄の中からビデオカメラを取り出す
英理さんも同じように鞄からビデオカメラを取り出している

いろいろ話しながら入学式の始まりを待った

入学式は滞りなく進行される
新しいブレザーを着た蘭ちゃん、園子ちゃんもとても似合っていた

貴(もう高校生か…)

新一と初めて会ったのはそれこそ新一が0歳の時
お父さんに連れられて新一を見に行った

その1年後、有希子さんと優作さんがまだ赤ちゃんの新一に「今日からお前の姉さんだよ～」って紹介してくれて「ねえね！」って小さい新一には呼ばれていたっけ？
ちゃんと言葉が話せるようになってからはねえねと呼ばれることは無くなって、今みたいに姉さんって呼ばれるようになった

貴(私が工藤家に来てもう14年か…)

新一は小さい頃はよく「ねえね！シャーロックホームズ読んで！」とせがまれて一緒に読んであげたり、サッカーの練習に付き合ってあげたり…

あの頃は私も中学生で勉強の合間によく遊んであげていた
その3年後には蘭ちゃんとも会って、よく工藤邸に蘭ちゃんが遊びにくるようになって3人で遊んだ
それから私をお姉ちゃんと慕ってくるようになった

貴(最近は、全然一緒にいられてないな…)

最近といえば朝は一緒にいられることが多いけど夜は帰ってくる時間バラバラだし、仕事も詰め詰めで帰れないなんてこともしょっちゅうある

今も今で充実した日々を送っているがもっと2人との時間も過ごしたい
それに関しては

貴「あの頃に戻りたいな…なんてね」

英「Aちゃん、何か言った？」

貴「いいえ…、なんでもないです」