【名探偵コナン】月の巫女 Part4 (ページ33)

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第169話保護対象ページ33

家に到着して携帯を開けてみると不在着信が一件入っていた
それは見たことがある番号で明美からだと分かった
あの紙を見つけてかけてくれたのだろう

貴(あとで掛け直すか…)

そう思いながら私は洗濯物を取り込んだり夕食の支度をしたりと家事をやっていく

全て終わると明美に電話をかけた
数コールのうち電話が通話状態になる

明「もしもし…。月詠Aさんですか？」

と明美の声が聞こえたのと同時に

新「ただいまー」

と声がして私のいるリビングのドアが開く
新一が帰ってきたようだ
新一に指を立てて静かにするように伝える
私の姿を見て新一は了解という顔をしてお風呂に向かった
大体部活ある日は汗を流すために先にお風呂なのだ

っとそれは置いておいて

貴「そうです。初めまして。宮野明美さん、不在着信があったのでお電話させてもらいました」

明「！あの、大くんから貴方のことは聞いてます！今日、大学でぶつかったのは貴方ですか？声が随分違いますけど…」

貴「ふふっ、そうですよ？驚きました？私、『変声術が使えるんです』」

と先程大学の時に出していた声で言う

明「！本当にあの時の声…」

と驚いているようだった

貴「何か困ったことがあったりしたらこの電話番号かメールアドレスまで連絡ください」

組織の仕事の時は一緒にいられない
公安の方は家に仕事を持ち帰ってあとで申し訳ないが盗聴器を仕掛けさせてもらうつもりなのでそれを聞きながらするつもりだ

明「ありがとうございます」

貴「いえいえ、元はと言えば秀一のせいなので別に構いませんよ。秀一を引き入れる種になった貴方が命を狙われることが無いとは言い切れませんから…。必ず貴方のことは守ります」

と言い切る
私にとっても明美は大事な友人だ
絶対に守ってみせる
すると

明「……私に何かあったら志保のこと守ってくれますか？」

と明美は聞いてきた

貴「貴方に何かないようにするのが私の役目。志保さんのことは貴方が守ってあげてください。それとも私の腕が信用できませんか？」

と意地悪く聞いてみる

明「いえ！そんなこと無いんですけど…」

と声がだんだん小さくなっていく
もしもの時のためというやつだろう
それだけ明美は妹の志保ちゃんのことが大切なのだ

貴「…大丈夫ですよ。貴方がなんらかの形でその志保さんから離れる時が来た時は私が守ります。だから、心配しないでください」

と言うと

明「！よろしくお願いします…」

と明美の安心し切った声が聞こえた