【名探偵コナン】月の巫女 Part4 (ページ4)

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第141話定期連絡ページ4

夕方仕事をしていると携帯がブーッとバイブ音を立てる
この音はメールだ

見てみると送り主は美和子

『今日、松田という人がこっちに配属されたんですけど、「来たくもない係に配属されてキレかかっているって言うのによ…」とか言われて第一印象最悪です。しかも私教育係に任命されてしまって…。今日の聞き込みもサングラスにタバコとで見た目ヤクザなのに荒々しい聞き方で全然聞き込みになってませんし…。それに……ーーー」

と恐らく陣平の愚痴であろうことがつらつらと綴られている

貴(陣平、今日から強行犯に配属されたのか…)

とか思いながら読む

美和子は警察官になってから私にこんなことがあったとかあんなことがあったとか3日に1回、忙しい時は1週間に1回くらいのペースで定期的にメールを送ってくれていた
できる時は私も返信している
そしてそのメールを読むのが楽しみだったりする

貴「ふふっ」

降「いきなりどうした、A」

諸「また例の後輩からのメールか？」

貴「ふふっ、そう。でも今回はちょっと違うかな」

そう言ってメールを見せてあげる
すると2人は画面を覗き込む
読んでいくうちに2人の口角が上がっていく

降「…松田のやつ相変わらずだな。お前の後輩も大変だな」

貴「陣平を教育って無理があるよね」

諸「本当にな。でも、松田らしいな。…にしても月姫の後輩、いるの強行犯だろ？移ったのか…」

貴「陣平は研二の事件から同じ一課の特殊事件捜査係にずっと移動希望出していたからね…。希望じゃ無い強行犯に回されたのは頭冷やすためとかじゃない？」

降「あいつだったらあり得る話だな」

陣平が上の人に掴みかかっている姿が目に浮かぶ

諸「悪いやつじゃないから仲良くしてやってとか送ってやれば？」

貴「そうだね」

私は美和子に

『ごめんね。
そいつたぶん私の同期だから面倒だろうけど仲良くしてやって。
見た目も態度もアレだけど悪いやつじゃないからさ。』

と送った

貴(私も最初陣平のこと、なんだコイツって思ったもんな…)

でも関わってみるとそうでもない
面倒なことが嫌いだけど、実力は確かだったし、なんだかんだ優しい
専用のキットもちゃっかり私の分を買ってくれたり、面倒いと言いつつ爆弾処理のコツ教えてくれたり

そんなことを思いながら陣平に

『強行犯に移動したって聞いたけど、私の後輩に迷惑かけないようにね。』

と送って書類仕事に戻る

美和子と陣平から電話の嵐に気づいたのはかなり後だった