【名探偵コナン】月の巫女 Part4 (ページ26)

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第163話入っていたものページ26

お昼を食べ終わって秀一と私で自室に向かう

貴「どこ？」

赤「ここの奥だ」

そう言って指差してくる

私は椅子を持ってきてその上に乗り改めて見てみると壁の色が違う部分があり、上の方に隙間がある

他の本が邪魔なので傷つけないように丁寧に退かして
隙間に手をかける
どうやら引き出しになっているみたいで全部引いて秀一と見るために下ろす

中を見てみると入っていたのは

貴「これ、本？」

それは表紙が真っ白な綺麗な本だ
そこまで厚みはなく、長年仕舞われていたはずなのに傷んでいる様子もない

パラパラと中を見てみるが中は文字1つなく真っ白

貴「なんだろこれ…」

赤「本なのに文字が書いてないんだな…」

貴「考えられるのはブラックライトとかあぶり出しだけど…」

赤「あぶり出しの場合は時間と共に液体は酸化しているだろうから無いな」

貴「だよね」

炙り出しは、予め乾燥すると無色となる液体で文字や絵を紙などに書き、それに熱を加えて炙ることで成分に酸化などの化学変化をさせて見えなかった文字、絵を表示させるものだ

液体には身近なものであると果汁、お酢や酒、砂糖水が挙げられ、専門的なものだと明礬水(みょうばんすい)や希硫酸などがある

一応家にあるブラックライトで照らしてみるが何も起こらない
こうなるとお手上げなので本は後回しにして横に置く

引き出しの中に入っていたのは本だけではなかった
先程の本を置くための台座のようなものそしてきちんとした箱に入った大粒の白く輝くムーンストーンがあった

貴「ムーンストーンに台座？」

赤「…一緒に入っていたということは同時に使うのかそれとも大切なものだから一緒に入れたのか…」

かなり大粒のムーンストーン
綺麗なシラーが見えるのがムーンストーンの特徴だ
そのシラーが青いものが私が私服時にいつもつけているブルームーンストーンだ
ブルームーンストーンはかなり希少なもので高値で取引されることもある

だが、この大きさと輝きのムーンストーンならブルームーンストーンに劣らない価値があるだろう
大切にしまっておくものというのも頷ける

貴「お母さんたちどういうものなのかメモとか入れておいてくれればいいのに…」

赤「はぁ…さっぱりだな」

貴「それかムーンストーンなら夜とか？」

ムーンストーンは月と密接に関わりのある石だ
浄化の方法は満月の月光浴が良いとも言われている

だが満月の夜はまだ先
色々考えたがこの謎はまた今度ということになった