【名探偵コナン】月の巫女 Part4 (ページ3)

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第140話最期の言葉ページ3

大きな観覧車の72番のゴンドラ

その中に見えたのは陣平の姿だった

タバコをふかしながら椅子ではなく地べたに座っており、近くには工具が散乱している
その近くには爆弾があり、その液晶には

勇敢なる警察官よ
君の勇気を称えて褒美を与えよう
もう1つのもっと大きな花火のありかのヒントを表示するのは爆発3秒前
健闘を祈る

と流れていた

タイマーは既に1分を切っていた
それを見て誰かに電話をかける陣平
携帯の画面は見えなくて誰にかけたかは分からなかった

松「ったく、こういう時くらい出ろよな。…まあ、仕方ねぇか」

だがその主は出なかったらしく、携帯を下ろした

そしてその時が来た
ヒントが見えると陣平は得意の早打ちで文字を打ち込む
その場所は米花中央病院

松「ーーー」

最期に陣平が何か言った気がしたがその声は爆発音で聞こえなかった

貴「！来たか…」

今日は11/1
1週間後は11/7
研二が大怪我を負ったあの日だ

美和子と航の話では去年の11/7に1と書かれた紙がFAXで送られてきたらしい

貴「今年は陣平ってわけね…。犯人は私をさらに怒らせたいのか…」

それに米花中央病院は未だ目を覚さない星羅がいる
怒りがふつふつと湧いてくる

貴「それにしても、陣平があの場にいたってことは部署移動したのかな？」

去年FAXが届いたのは美和子と航のいる一課の強行犯だ
爆弾処理班の服も着てなかったし、生身の体で1人だったと考えるとなんらかの理由で強行犯に飛ばされ、例のFAXが来たのを見て、現場に急行したという感じだろう
陣平なら1人で突貫しそうだ
まあ、観覧車の中は2人以上いられると邪魔だから1人で乗ったのかもしれないが…

美和子と航には11/7に何かあったら連絡をよこすように言ってある
航は今年は外せない用事があって警視庁にはいないとメールが来ていたから今年は美和子だけが頼りだ
11/7は何も仕事を入れないようにしているからいつ連絡が来ても大丈夫のはずだ

貴(……ただ、今年はどうだっただろうな)

たぶんこの夢を見ていなかったら私は星羅につきっきりだっただろう
恐らく連絡が来ても気がつかなかったと思う

貴「…陣平の最後の連絡、私に向けてだったりしてね」

電話をかけても出ないのは私、景光、零の誰か
景光と零は一度も電話やメールに反応したことはない
なら、ある程度反応を返せる私じゃないかと思った

何を話すつもりだったか気になるが連絡させる前になんとかするつもりだからその件は迷宮入りになった