【名探偵コナン】 月の巫女 Part3

第100話 就任祝い&赤井Side ページ9

ベルモットと別れ、組織の目もないので監視カメラのないトイレで変装を解く

貴「ふぅ…、さて、行きますか」

ホテルに持ってきた荷物を置いて街へ出る
行き先は銃を扱っている店だ

一通りの少ない裏通りに入って目的の店に行く
ベルモットに事前に聞いたら快く教えてくれた場所だ

店に入り様々な小型銃やライフルを見ていく

貴(うーん…どれがいいかな…)

ここにはアメリカの銃だけでなく他の国の銃もある

貴「あ、これ…」

目に入ったのはL96A1というライフル
これはイギリス軍で制式採用されているボルトアクション方式の狙撃銃だ

貴「イギリスのライフルか…」

なんか昔が懐かしくなる
ここであったのも何かの縁だと思ってこれにすることにした

貴「イギリスは秀一の故郷だもんね」

英語でFBI本部の住所と宛名に秀一の名前を書込み、差出人も私の名前を書く
店の店主に時間をもらって手紙を書き上げ、これを同封して欲しい旨を伝えると快く承諾してくれた
宅配をお願いして私は店を出た

直接渡すことも考えたが私のせいでFBI本部は忙しいだろうからやめておく

私は翌日の早い便で日本に帰った

ーーー
赤井Side

あの狙撃事件から数日後
未だに本部は忙しく、バタバタしている
そんな中

ジョディ「シュウ、貴方宛に荷物が届いているけど何か頼んだの？」

と出してきたのは大きな段ボール箱

赤「いや、頼んだ覚えはないが…」

宛先を見てみるとAの名前があった

赤「！」

ジョディ「？どうしたのシュウ」

赤「いや、やはりそれは俺の荷物だ」

ジョディ「そう、じゃあここ置いておくわね」

赤「ああ」

仕事が終わって借りているマンションの一室に帰り、中身を開ける

出てきたのはライフルと手紙
手紙には

【秀一へ

FBI就任おめでとう！
贈るのが遅くなっちゃってごめんね
秀一がくれたペンは現役で活動してくれています
アメリカって色々物騒だし、秀一は射撃が得意だったからこれから使うであろうライフルを贈ります
本当は時計とかも考えたんだけど身に付けるものは秀一に似合わなかったら困ると思ったのでやめました
そのライフルはL96A1っていうの
私たちが出会ったイギリスの狙撃銃なんだよ
見た時にこれだ！と思ったのでそれにしました
大切に使ってくれたら嬉しいな
じゃあね。秀一も頑張ってね

Aより】

と書かれてあった

赤「ふっ、随分物騒なものを贈るな」

L96A1をひとなでする
それからこのライフルは俺の愛銃となった

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