【名探偵コナン】 月の巫女 Part3

第138話 転落事件 ページ48

研二が退院してから数ヶ月後
私はまたまた米花中央病院にやってきた



数分前
私の電話がいきなり鳴った
相手は星羅から
家にいたのでその電話に出ると聞こえてきた声は星羅ではなかった

相手は病院の人で電話の内容は星羅が階段から落ちたという話だった
何者かに突き落とされたのか、足を踏み外したからかは分からない
ただ、頭を打って重症だと言われ、私はすぐさま家を出た

病院に駆けつけ、受付を通ると現在頭を切っているため縫っているとのことで手術室の前に通された

なぜ私に連絡をくれたのかと聞けば星羅のお姉さんが私たちはすぐにそっちに行けないから私に電話をかけてほしいと言ったらしい

しばらくすると手術中のランプは消えて、先生が出てくる

貴「先生、星羅は…」

予知夢のおかげで命に別状は確実にないって分かっても聞かずにはいられなかった

「命に別状はありません。ただ、意識を取り戻すのに時間がかかるかもしれないです。いつ目を覚ますかは私たちには分かりません。神代さん次第です」

貴「そうですか…」

そう言われ、星羅の病室に向かった
そこには酸素マスクとチューブが繋がれ、眠っている星羅
あの元気だった面影はどこにも無い

貴「……早く起きてよ、バカ…」

私は面接時間のギリギリまで星羅のそばにいた
その間にあった電話の着信に気づかないまま



その日から私は仕事や組織の任務が終わり、時間があれば星羅の病室に足を運んだ

久々に月詠の携帯を見てみるとそこには航からの電話とメールが山ほど入っていた
内容はどれも星羅に関すること

そして星羅がもしかしたら何者かに押され、故意に落とされたんじゃ無いかという話だった

それを見た瞬間、私はすぐさま航に電話をかけていた

貴「もしもし？！航？！」

伊「やっと出たか！神代のやつが…」

貴「それは知ってる！故意かもしれないってどういうこと？！」

その話が聞きたくて航の話を遮って聞く

航の話では第一発見者が髪の長い人影が去るのを見たらしい
そして捜査してみると星羅の彼氏が最近ストーカーに被害に遭っていたということが分かったのだ

邪魔な星羅を排除しようとしたのでは無いか
それが航の意見だった

彼氏さんにその女について聞いても手紙とか写真が送られてきたりするだけだから顔を見たことはないらしい

ただ、その写真は星羅が写っている部分は黒く塗りつぶされ、手紙にはどうしてあの女といるの？貴方にふさわしいのは私と書かれていたらしい

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