第125話 景光の今後 ページ35
自分のデスクに戻ると案の定そこには大量の書類
それを置いたであろう上司の姿は見えなかった
貴「…徹夜決定、かな…」
私は苦笑しながら書類に取り掛かった
そして時間は経ち、現在朝の4時
目の前には先ほどまで右側にあった書類達
貴(終わった…、眠っ…)
今この部署にいるのは私と零の2人だけだ
零は海外に行っていたのもあって書類が溜まっているらしくまだ机の端に少しだけだが、紙が積み上がっているのを見る
貴(…とりあえずコーヒー淹れてくるか…)
零のカップは既に冷え切ったコーヒーがはいっている
私は自分の分と零の分のコーヒーを淹れに給湯室に向かった
給湯室に常備されているインスタントコーヒーを淹れて戻る
零のはうんと苦くしておいた←
こっちの方が目は覚めるから
私の方はコーヒーというよりカフェオレ状態だ
貴「はい、零」
降「ああ、悪いな、A」
そうしてコーヒーを飲む零
……なんの反応も示さない
貴「……感覚麻痺ってる？」
降「たぶんな」
貴「何徹目？」
降「あっちはベルモットがずっといて気が抜けなかったからな。4徹目だ」
4徹目は流石にやばい
貴「じゃあ残りの書類、半分貰う」
降「……頼む」
流石に零も限界が近いらしく素直に頼んできた
自分のデスクに零の書類を持って行って確認する
ペラ、ペラと紙をめくる音とカタカタとキーボードを叩く音だけが響く
貴「景光、良かったね。アメリカ行きにならなくて」
降「ああ、お前がいて本当に良かった」
景光が公安のスパイだとバレた今、命を狙われる可能性がある
そこで私が上に提案したのは私の変装術、変声術を景光に教え、別人として過ごしてもらうことだ
もちろん景光の了承がないといけないが了承は得た
つまり諸伏景光という人物は存在するがその人物を組織が見つけることはできないというわけだ
これが却下されるようなら知り合いにFBIがいるのでそっちの証人保護プログラムを頼むつもりだと言ったら承諾してくれた
証人保護プログラムが適応されると景光はアメリカ行きになる
景光は有能な捜査官だ
公安としても手放すのは惜しいだろう
降「それにしてもお前、FBIの友人がいたんだな…」
貴「幼馴染がFBIなの」
降「そんなやついたのか？」
貴「話さなかったっけ？イギリス生まれの幼馴染がいるのよ」
降「そうなのか…。でも、そいつはイギリス生まれなんだろ？なんでFBIに…」
貴「それは言えないかな」
降「……そうか」
その声は少し不満そうだった
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星霜 氷翠(プロフ) - 今更って感じですが映画でコナン再熱しまして、、このお話本当に面白いです！最終話まで見させて頂きました！私は赤井さん落ち希望です！これからも頑張ってください！応援しています！ (5月1日 13時) (
レス) id: 216ec87551 (このIDを非表示/違反報告)
未歌 - ◎ (7月16日 15時) (レス) id: 5d6bcaafb9 (このIDを非表示/違反報告)
未来 - 面白いです！ 頑張ってください。 (7月16日 15時) (レス) @page50 id: 5d6bcaafb9 (このIDを非表示/違反報告)
零綺 - 松田落ちがいいです (2023年4月30日 12時) (レス) @page50 id: 37021c383d (このIDを非表示/違反報告)
揚羽(プロフ) - とても面白いです! これからも応援しています!! (2022年2月27日 18時) (レス) @page16 id: 43ee21866f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：氷桜 | 作成日時：2020年5月28日 16時
