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第121話 3つの通話 ページ31

見事に私の弾は秀一の腕を掠った
秀一は顔を歪めたがその後、視線こそあってないもののこっちを見てニヤリと笑う

貴(私がいる場所に気が付いたか…、流石ね…)

するとライフルも持ってきていない秀一は反撃する手段がなく、私が思った通りその場を去っていった

貴「ふぅ…、一件落着…」

そしてライに電話をする

ラ「もしもし?」

貴「もしもし?ライ?今どこにいるの?ジンからスコッチを追っている貴方と合流しろって言われたんだけど」

ラ「そのことなんだが、スコッチには逃げられた」

貴「…逃げられた?」

少し声を低くして言う

ラ「ああ、奴の仲間から狙撃をくらってな…っ、右肩を掠った」

貴「………分かったわ。そっちに行くから路地裏でじっとしていなさい」

ラ「ああ」

その言葉を最後に電話は切れた

そして階段を降りながら月詠の電話で公安に電話をかける

貴「もしもし?春川?」

春「月詠さん?珍しいですね。どうしたんです?」

彼は春川凪音(はるかわなぎと)
私より1年遅く入ってきた私の部下だ

貴「今から言う場所に早急に車を寄越してくれない?景光がNOCだとバレた」

春「諸伏さんが?!」

貴「ええ。場所は…」

と場所を伝えると「すぐに向かいます!」と彼は言い、通話は切れた

貴「よし、これで景光も大丈夫…、さて、ライを迎えに…」

と思っていると先程切った電話が鳴る
相手は景光だ

貴「…もしもし?」

諸「月姫か?助けてくれてありがとうな」

貴「……」

諸「あの狙撃はお前だろ?おかげで助かった」

その声を聞いて安心とあんな行動をした景光に怒りが湧いてくる

貴「……自決なんてしようとしないでよバカ!国のため…情報が漏れないようにってことは分かるけど…。それにあんなメール…」

私は彼が胸ポケットに携帯を入れるのが癖だということを知っている
胸を撃とうとしたのは情報漏洩を防ぐためだ

諸「…ごめんな」

貴「………説教は今度するから」

諸「げ…」

心底嫌そうな声が聞こえた

貴「げ…じゃないわよ。…そっちに春川を向かわせたから建物の中ででも待っていて。もう少しで来るはずだから」

諸「何から何まで助かるよ」

貴「それと零にも連絡しておいてね。メールが届いた瞬間こっちに電話来たんだから。凄く心配していたよ?」

諸「…ああ、連絡しておくよ」

貴「それじゃあ、またあとでね」

そうして電話を切った

貴「さて、早く合流しないとね…」

そして私はライの元に向かった

第122話 手当て→←第120話 打開策



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星霜 氷翠(プロフ) - 今更って感じですが映画でコナン再熱しまして、、このお話本当に面白いです!最終話まで見させて頂きました!私は赤井さん落ち希望です!これからも頑張ってください!応援しています! (5月1日 13時) (レス) id: 216ec87551 (このIDを非表示/違反報告)
未歌 - ◎ (7月16日 15時) (レス) id: 5d6bcaafb9 (このIDを非表示/違反報告)
未来 - 面白いです! 頑張ってください。 (7月16日 15時) (レス) @page50 id: 5d6bcaafb9 (このIDを非表示/違反報告)
零綺 - 松田落ちがいいです (2023年4月30日 12時) (レス) @page50 id: 37021c383d (このIDを非表示/違反報告)
揚羽(プロフ) - とても面白いです! これからも応援しています!! (2022年2月27日 18時) (レス) @page16 id: 43ee21866f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:氷桜 | 作成日時:2020年5月28日 16時

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